昨日ブログをサボってしまったので、今日2度目のアップとなります。日中、高田馬場で引越の準備をして姉と一緒に帰ってきたのが16:00。もうその頃にはあたりは真っ暗になる準備をはじめている。匂いが冬の感じになってきたと肌で実感する。
大晦日は紅白?それとも裏番組?私は毎年家にいませんけど。子供の頃の大晦日は、いつもより早めの時間に年越しそばを食べ、紅白を見て、11時くらいになると小腹が減るので”日清カップヌードル”を食べて近くの神社に行くというのが恒例行事でした。普段あまり食べさせてくれなかった(あとは夏、海に行った時くらい)あの美味しさは忘れられません。
そんなわけで今日はカップヌードルについてです。日清から1971年に発売され、インスタントラーメンが当時25円の時代に100円という高価なものでした。ちなみに一番最初のお客様は”自衛隊”で、給油車と火だけで調理できるというのが購入の理由。当時なかなか売上げが上がらないのに”あさま山荘事件”で、立てこもった赤軍と対峙する機動隊がカメラの前で食べるシーンが放送され、一躍全国に知れ渡ったのです。今でこそ世界80ヶ国以上、累計200億食を売り上げ、世界の食事情を変えたといわれる商品にもそんな時代があったのです。
デザイン的には発売当時のままのデザイン(日本万国博シンボルマークデザインの大高猛)を変えず使用してブランド・アイデンティティーを保ち続けています。ちなみにパッケージの「カップヌードル」の”ド”の文字が若干小さいの知ってます?理由は”ヌード”という言葉を連想させたくないとのことだそうです。
CMでは現在放映中の「NO BORDER」もなかなか好調ですが、1992年放映の「hungry?」シリーズではカンヌ国際CMフェスティバル(有名なカンヌ映画祭の後に開催)で日本人初のグランプリを獲得。(翌年もグランプリ獲得)世界に一躍その名を広めました。(3年目に受賞出来なかったのは日清の都合でCMをやめたため、世界の広告制作者から猛反発をくらった)ちなみにこのCMを見たスティーブン・スピルバーグは映画「ジュラシック・パーク」の制作に踏み切ったとまで言われるほどの影響を与えた。制作は大貫卓也というアートディレクターで他にもLaforetや豊島園など有名な広告をたくさん制作しています。彼の作品集である大貫卓也全仕事はデザイナーの私にとって今もバイブルとなっています。
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