VESPER/ヴェスパー

ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でゴールデンレイブン賞を

受賞したSFファンタジーです。

 

生態系が壊れ、富裕層と貧困層が分断されて生きる未来を舞台に、

ある少女が権力者の父を捜す女性に手を差し伸べる。



こんな未来になったら、ホントに嫌だなぁーとずっと思いながら

見ていました。

生きていて、楽しくない日々なんて嫌ですよね。

 

常に、死の恐怖と隣り合わせの毎日。

食べるものもろくにない生活。

もう何のために生きているのか分かりません。

 

本作のような未来は、誰だって絶対に嫌なはずです。

だけれども、詳しくは語られていませんが、

明らかに人間が自ら招いた暗黒の未来なのです。

 

自然破壊や倫理観の無い技術革新をした結果なのです。

そうなると、まんざら絵空事とも思えません。

 

今のまま人類が突き進むと、

本作のような世の中に転びかねないと心配になります。

 

どうか、本作を反面教師にして、今を生きたいです。

そんな人が少しでも増えたらいいと切に思います!


地球の生態系が崩壊した近未来。

一部の富裕層は城塞都市を築き、食物の種を独占して繁栄を謳歌していた。

しかし大半の人々は、外の世界で過酷なサバイバルを強いられていた。

 

そんな外の世界で寝たきりの父と2人で暮らす13歳の少女ヴェスパー。

彼女はある日、飛行艇の墜落を目撃し、

生き残っていた城塞都市の女性カメリアを助け出す。

 

同乗していた父を探してほしいというカメリアの頼みを聞き入れ、

飛行艇の墜落現場へと向かうヴェスパーだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、ラフィエラ・チャップマン、エディ・マーサン、

ロージー・マキューアン、リチャード・ブレイク等。

主人公のヴェスパーを演じたラフィエラ・チャップマンは、

男子か女子かパッと見では判別がつかないほど、

中性的な俳優さんです。

色白で、いろんな意味で透き通る感じがとても初々しかったです。
 

ヒール役のヨナス役のエディ・マーサンが、

めちゃめちゃ頭にきましたね!

暗黒の世では、あんな輩がのさばるのでしょうね。

でも結局は自業自得なので、本作で一番スッキリしました!


MY評価: ☆3 (☆5で満点)