タイトルの「ウィンド・リバー」はネイティブアメリカンの居留地がある町の名前。主人公のハンター(ジェレミー・レナー)が住民に依頼されピューマを追跡する途中、荒野で少女の死体を発見します。
少女は主人公の友人の娘でした。主人公の娘も数年前に亡くなっていて、それが事故なのか事件なのか未解決のままです。娘を失った経験者である主人公が友人に語りかける内容が含蓄があります。
また、事件は解決したものの、捜査の途中で負傷し治療中のFBI捜査官(エリザベス・オルセン)に語る言葉も自然の厳しさを熟知しているハンターならではの内容で印象的でした。
自然の厳しさ、肉親を失った悲しみとの向き合い方の描きかたがユニーク。第70回カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」監督賞を受賞したというのも納得です。