
遅ればせながら、映画『アクアマン』を鑑賞。ストーリー展開も映像も楽しい映画でした。
ストーリーはアクアマンの義弟の画策する世界征服を食い止める闘いが縦糸、アクアマンの両親の絆や王女メラとの交流が横糸、という構成です。ちなみに、この映画の一番のキーパーソンはメラだとおもいます。アンバー・ハードが今までのイメージとは違う正統派ヒロインを演じていて新鮮でした。
映像的には、地味だけどすごいとおもったのは、水中での海底人たちの髪の毛の揺らぎです。普通の会話、潜水艇の操縦など、水中シーンではすべて髪がたなびいています。ディテールへのこだわりがさすがハリウッドと感心しました。
こういうところにこだわるくらいですからクライマックスの戦闘シーンの迫力はいうまでもありません。宇宙空間と見まがうばかりの動きが、漆黒の宇宙とはまったく異なる色鮮やかな海底で繰り広げられるところは圧巻でした。
地上人の海洋汚染に触れはするものの、深く立ち入らなかったのは、娯楽作品として賢明だと感じました。テンポよく進むので、2時間超えの上映時間も長く感じませんでした。
タイトルエンドでのシークエンスは想定内でしたが、今後、ルーサーがかかわってくるのかどうか、興味深いところです。