この作品は、1992年から2年間に渡って、秋田書店の「GRANDチャンピオン」という雑誌に連載されていたもので、エンターブレインが2000年に単行本として復刻したものです。復刻も、もう8年も前ですね。



原作者の狩撫麻礼さん、そして漫画家のいましろたかしさん、双方とも書泉グランデでは、その独自のスタイルが多くのお客様の興味を集めているようです。



狩撫先生の作品では、「迷走王ボーダー(双葉社)」がとにかくカッコいい。先生は他にも様々な別名をお持ちですので、興味ある方は調べていただいて、その世界にハマってほしいものです。映画にもなった「オールドボーイ」も、「土屋ガロン」名義で狩撫先生の作品です。



いましろ先生の作品は、最近エンターブレイン刊行のコミック文庫「ビーム文庫」シリーズで続々と復活しつつも、講談社刊行の「化け猫あんずちゃん」、太田出版刊行の「デメキング 完結版」など、実に動きの良い作品が今でも手に入ります。



今回はそんな作品群から、あえて展開をしていなかった(8年前なので、まだ僕がグランデにいなかったのですが)、「ハード・コア」に登場して頂きました。








表紙でもうかなりイッてしまってるんですが、中身はさらにブッ飛んでます。これを読んで笑えるかどうかというのは、人によって相当分かれると思うのですが、うちのお店でたくさん売れるということは、きっと良作に違いありません!!随所で吹き出しそうになりました。狩撫先生の類稀なストーリーと、いましろ先生のこれまた類稀な絵が重なり・・・いい感じですよ。第一話を読んで、面白かったらもう心配ありません。最後までお楽しみ頂けます。



上下巻、けっこう長いストーリーの中、話がかなり予想しない流れにいったりします。誰が読んでも、どこかはきっとひっかかる作品といえるかもしれませんね。風俗、ロボット、埋蔵金、喧嘩・・・いったいどういう話なんだと思われるかも知れませんが、全て大事なキーワードです。吹き出してしまうようなギャグや、「ほぉ~」と感心してしまうような場面や、生き様、セリフなどなど、感じるところがいっぱいありますよ。



今日で7月も終わりですね。ご来店のお客様に、やや夏休みを感じる今日この頃です。普段はいらっしゃらない小さなお子様もよくお見かけする季節ですが、お子様向きのコミックあんまり置いてなくてごめんなさいね。歩いて3分の支店・書泉ブックマートのコミックフロアを、お薦めしますよ。