前に"服の本質は着ること"

と書いた覚えがある。
靴、サンダルでも同じだと思う。
その本質を捉えているのが

ビルケンシュトック。
そう感じたのはサンダルで一度、

"痛い思い"をしているからだ。


過去にデザインだけでサンダルを購入したことがある。
着ることの楽しさを覚え始めて間もなかった時のこと。
当時、カッコ良さだけで

白いレザーストラップのサンダルを購入した。
しかし、それが失敗だった。
コンクリートの上を

素足で歩いているような履き心地。
足に激痛が走り、

一歩一歩を歩くのがこんなに大変だったのか

という思いをさせられたことがある。

それ以降、まず履き心地を一番に考えてから

サンダルを選ぶようになった。

行き着いたのは、

定番とも言えるビルケンシュトック。

230年という長い月日の中で

培われた技術は伊達ではない。
何気なく見えるフットベッドには

精密な計算が施されている。
ヒールカップであったり、

トゥーパーの部分であったり。
フットベッドに使われる素材もそうだ。
吸水性や耐久性に耐えうる為のモノが使用されている。
ちなみに人間の足は一日でコップ一杯分の汗をかくと言われている。
これは驚き!!

さすが、靴を専業にしてきただけのことはある。
有名ブランドが

裾野を広げるくらいの感覚で作ったサンダルとは比べるまでもない。
伝統的だからといって現状に満足しているわけでもないし。


上の写真はPapilioというラインのスパルタというモデル。
パピリオは別ラインで

BIRKENSTOCKに比べると足幅が広めに作られていている。
また、デザイン性も、

ベーシックラインが基本のBIRKENSTOCKより高くなっている。
余談だが、僕の購入したスパルタには

リネン素材が使用されていて

どことなくリゾートチック。
夏らしい一足だ。
他にもヒールカップにコルクがたくさん詰められている

TATAMIというラインがある。


ビルケンの古き良き物を残しつつ、

新しい物を貪欲に取り入れようとする姿勢がよく伺える。
定番などと言われているが、

長年培われてきた技術、

履き心地、

どれをとっても一流であると個人的には思う。

そんなこんなで

今年の夏もやっぱりビルケンなんだな~。


茶屋町のタワレコでハワイアナスの

新作コンピレーションがプッシュされていた。
夏が来たんだなという思いと同時に、

すっかりこのシリーズも定着したんだなと感じる。

ハワイアナスといえば日本を始め、

アメリカやヨーロッパのファッション業界で注目を集めている、

ブラジルの国民的ビーチサンダル・ブランド。
ビーチサンダルのブランドでありながら近年では、

アカデミー賞でノミネート者全員にハワイアナスの限定モデルを配るなど、

ハイブランド・プランニングにも積極的。
日本でも数多くのセレクトショップ等で扱われ、

多くの雑誌でも紹介されている。

「moda vida」はそんなハワイアナスをイメージした

コンピレーション・アルバム。
ちなみにリリースされたのは2004年で

この作品が第1弾にあたるので、

最新作は第3弾となる。

今作はmoda vida(モダン・ライフ)をテーマに、

ボサノヴァ、エレクトロ、

そして多彩なスタイルのブラジル音楽の詰まったアルバムになっている。
ブランドの起源が南米だからなのか、

いかにもハワイアナスをイメージしましたといった感じだが、

そのどれもが心地よい。
バリエーションの広さが聴く楽しさを掘り下げてくれるのだ。
そう考えると、

カラフルなジャケットにもそういった思いが込められているのではないかと思えてくる。

お気に入りはボサノヴァが進化した感じの3、Rio de Bossa Novaや

スローモーションで暖かみのある15、Desencontro。
いわゆるカフェミュージックというやつ。
茹だるような暑さをクールダウンしてくれる感じが心地よい。

その他では16、Mergulhando。
ピアノなどをバックにしたボーカル付の

クラブジャズは大人の雰囲気が漂っていてムーディー。
小僧な自分にはまだ早いかもしれない。
けど、このアルバムの中で一番好きなトラック。

全体として見た場合、

バリエーションが豊富なのでたくさんの音楽を楽しめるし、

知ることができる。
そういった意味で一枚は持っておいて良かったと思う。
ただ、抑揚が控えめなので何か物足りない。
それが、シリーズ第一弾以降をチェックしていない理由だと思う。


ポロシャツと言う服は単純そうに見えて、

実は奥が深い。
前回はデザインの変遷について書いたけど、

素材にも同様のことが言えると思う。


前にも書いたけど、ポロシャツを一番初めに開発したのはラコステだ。
彼はフランスのテニスプレイヤーで

全米や全仏オープンで優勝を飾ったことのある名プレイヤー。
そんな彼が活躍していた当時、

テニスのような激しい運動に耐えられるスポーツウェアはなかった。
ポロシャツが開発されたのはそういった中でのことだった。
以前のスポーツウェアと異なるのは、

これまでになかった耐久性と適度な伸縮性を備えている点。

こうした流れの中で生まれたポロシャツの素材は

現在まで引き継がれており、

大きく二つに分けられる。

①鹿の子編み
ポロシャツと言えばこの編み方が主流である。
これは編み目が蜂の巣状になったもので、

通気性と吸湿性に優れている。
また生地としても耐久性があるので、

着込むほどに"味"が出てくるので(ちなみに生地が良質で丈夫なものは襟がへたらない)、

デイリーユースとして使用できるのだ。

②天竺編み
英語ではジャージーステッチと呼ばれる。
Tシャツなどのアンダーウェアや運動着に用いられる編み方である。
鹿の子編みよりも肌さわりが優しく、

着心地が良いのが大きな特徴だ。
ただ、鹿の子編みに比べると、

耐久性が低いといった弱点がある。
それは、薄手で高級感のある天竺編みほど顕著。
こういったモノは洗うたびに

繊維の光沢といった風合いが失われていく。
だから、長く着込むのには向いていない。


基本的なポロシャツの素材は以上の二点だ。
しかし、色々なデザインのポロシャツがリリースされる今日。
素材に関しても実に多種多様。

その一つが最近購入したATTACHMENTのポロシャツ。

個人的に気に入ってるブランド。
それは毎シーズン、

デザインだけでなく

素材に関しても

現状打破の姿勢を示した服をリリースしてくれるから。


このポロシャツの素材は

プリモアフライスと呼ばれるもの。
40/2フライスと呼ばれる高級原綿に

プリモア加工(風合いと記憶加工)を施している。
同時にシルケット加工(綿の織編物にシルクのような光沢感を与える加工法のこと)を

施しているので洗濯を重ねても風合いが失われないようになっている。
さらに、フラットシーマーミシンによる縫製のため、

ゴロつきがなく肌へのあたりが一層優しくなっている。

天竺編みを強化した素材といったところか。
それより長く着込めることは確かだ。
肌に適度にフィットするのでインナーでも使用できる。
丁寧に扱えば、

春~秋くらいまで着れると個人的には思う。


ポロシャツは単純そうで奥が深い。
それが実に面白い。