茹だるような暑さは、
音楽にも涼しさ、
爽快感を求めさせてしまう。
ボサノヴァあたりが手っ取り早いんだけど、
それでは短絡的な気がする。
とまあ。
Riovoltはそんな思いを埋めてくれた
アーティストの一つ。
今回紹介するDigital Audio Bossaは
Riovoltのデビュー・アルバムだ。
Riovoltはドイツ人アーティスト"NOBIT"が、
インド、サンフランシスコ、リオデジャネイロと
移り住む中で、色々な音楽を吸い込んで結成した
エレクトロ・ブラジリアン・ユニットで、
IRMAレコーズのラウンジレーベル
"LA DOUCE"の出なのだ。
今作ではオランダのブラジリアン・グループ
"ZUCO103"のLILIAN VIEIRAをゲストヴォーカルに迎え、
ブラジルのリズムをベースとした
トラックが収められている。
例えば、ハウスであったり、
ドラムンベースであったり、
ボッサであったりと様々だ。
※ちなみにドラムンベースは
ブレイクビーツと通ずる部分がある。
ブレイクビーツとは簡単に言えば、
オリジナルのフレーズに
デジタル処理を施すことで新しいリズムに変える、
その作業の部分を指す。
ドラムンベースがそれと異なる点は、
一分間に何拍刻まれるかという点。
話が逸れたけど、
"Digital Audio"というタイトル通り、
そうした様々なトラックに
彼のプログラミング・センスが発揮されている。
そしてそのどれもが心地良く、
楽しくなるようなものばかり♪
インドでタブラ(高音と低音の二つの太鼓を指や手のひらで叩く打楽器のこと)、
サンフランシスコでラテン・ジャズ、
ブラジルでブラジル音楽を習得しており、
心地の良い音楽を知り尽くしているからなのかな。
それに輪を加えてのプログラミング・センス。
そうした気持ちにさせられるのも無理はない。
ポップなものであれば個人的に3、quero verのようなラテン・ハウス、
8、um indioのようなドラムンベース、
13、love come downあたりがお気に入り。
といっても捨て曲はないんだけれど。
これって中々ないこと。
どのトラックもアップテンポがしっかりしたものばかりだが、
どこか心地良さを感じてしまうのが不思議であり、
このアルバムの魅力でもある。
アルバムと言うよりかは、
Riovoltの作品全体にそう感じる。
音楽とは関係ないが、
ジャケットの作りにしても、
彼らなりの拘りが見られ、
それがまた楽しませてくれる。
そういった意味で言えば、
二つの意味で聴く者を
ワクワクさせてくれるアーティストなのだ。
秋と言ってもまだまだ暑さは続くし、
しばらくはお世話になりそう。
