”応用”の服。


世の中には数多くのブランドがある。
ブランドの多くは、

何かしらのコンセプトや訴えを服に込めている。
服を通してブランドのキャラクターを打ち出しているのだ。
そして、その際に用いられるのが

”現状の否定”や”捻り”といった類のもの。
それはつまり、”基本”からの脱皮といえる。


こういう風に考えるとブランドの服は

"応用"の服と言えることができる。
デザイナーズのものであればより顕著。


写真のカットソーはATTACHMENTのカットソー。
これもまた応用の服と言うことができると思う。


ちなみにカットソーとは生地を裁断し、

布端のほつれ防止にロックミシンを掛けて縫製されたものを指す。
そして、用いられる生地のほとんどは綿ジャージ素材である。
これがカットソーの”基本”形態。


じゃあ、写真のカットソーのどこが応用なの?


一つ目は生地。
このカットソーの生地は綿の他にレーヨンが混ざっている。
比率は4:6といったところ。
レーヨンは独自の光沢感が有り、

ドレープ性(弛み)に優れているという特徴があるので、

キレイなシルエットを生み出すことができるわけ。


二つ目は加工法。
アルカリ溶液等で生地を塩縮加工してあるので、

元々の素材以上に着心地がサラっとしたものになっている。
こうした加工法は、ATTACHMENTがよく使う手法。

といっても今はあまりやってないけれど。


そんな点からこのカットソーを

”応用”の服じゃないかと自分は思っている。


そして、このカットソーにこそ

今までの自分のファッション観が詰まっている。


これまで僕はブランドにこだわりすぎていた面があった。
加工法、素材、デザインやら、と。
だから”捻り”が効いてるような個性的な服ばかりに目を向けてきた。
逆を言えば、ベイシックな服を無視してきたとも言える。
それは基本の怠りに繋がるわけで。


これから社会人になるに当って、

普遍的な服、

クラシックと言った呼ばれ方をする服にもっと目を向けようと思う。
応用には流行り廃りが伴うから。
普遍的で時代を経ても支持され続ける服。
そういったものを今のうちに知っておきたい。