★演出家

 

2023年12月22日(金)も花組『アルカンシェル』集合せず。

 

タカスペが中止になり、余裕が生まれた12月。

さらに初日もずらし、「余裕を持った日程」にしたはず。

 

集合できない事情が生じたのでしょうか。

あるいは、そもそも集合日の予定には早かったのか。

 

 

※…と書いたら、友人が集合日について教えてくれました。

(I子さん、ありがとうございます♡)

 

スカステでは先週、総集編で「来週(つまり今週)花組集合日」とアナウンス。

本日12/23(土)総集編でも「来週、花組集合日」と。

 

本来は今週でしたが、変更したようですね。

 

 

他の演出家が文春砲を浴びた際は、早急な措置がとられました。

退団や、理事退任など。

今回も何らかの措置を考慮中なのでしょうか。

 

劇団の判断が遅れれば、生徒やスタッフの負荷が増えます。

 

脚本ができているなら、それに基づき、出来る事から進めるしかない。

 

オーケストラなら指揮者にあたる演出家。

演出家抜きで進めるのは無理なら、交替する。

 

代理だと権限が限られ、やりづらいでしょうから。

スパッと交替した方がいいと思います。

 

決断を長引かせると、また労基から指導が入るのでは?

「稽古開始が遅れ、日程が過密化した」との旨で。

 

『稽古を始め、進めること』が最重要事項でしょう。

 

予定が後ろ倒しになれば、生徒やスタッフはじめ関係者に負担がかかる。

 

一人に対する忖度と、

数百人の労働環境。

 

簡単に比べられないのかもしれません。

たった一人とはいえ、絶大な影響を及ぼす存在はいます。

どんな組織、どんな分野、どんな世界にも。

 

だから、単純に「数」で比較はできません。

 

とはいえ今回のケース、先延ばしは「お上(労基)からの指導を無視」に繋がります。

 

本件で、より重視すべきは数百名の弱者です。

一人の強者ではなくてね。

 

デリケートな要素を含んでいるだけに、拙速は避けたい。

 

ここは一旦、演出家を交替し、時間を確保した方がいい。

 

本人の言い分をじっくり聞き、充分な時間をとって判断する為にも。

 

 

★組ルール

 

2023年12月22日(金)改めてニュースで報じられた『組ルール』

 

 

 

換気時間や机の並べ方など、仔細に決まっているそうですね。

 

しかも、組によって違うとな?

 

「一番つらかった事は組替」

「組替は、違う国へ行くほどの違いがある」

 

…といった発言は、今までも生徒達から出ました。

 

私も社内異動の経験は何回かありますが、「…そんなにも?」という疑問もありました。

 

仔細なルールがあり、それを覚え直すこと。

さらに、それを破ると罵倒されるとは。

 

それは確かに怖いし、シンドイわ…。

 

ある程度、上級生になってからの異動でも、しんどそう。

なにしろ、「当たり前」や「常識」が異なるんですもの。

 

同期がフォローしてくれたとしても、つきっきりという訳にもいかないでしょう。

 

 

ニュースでは、具体的な組ルールの説明はほんの少し。

 

…ですが、思い出しました、私も。

 

役員会議室や応接室はあらゆる箇所の写真があり、それと完璧に同じにセッティングしてたな、と。

 

例えば、会議室の椅子。

会議用の椅子はコロコロがついた可動式ですが、その足を全て同じ角度に揃える。

机には木組みの模様が入っていて、その模様のどこに何番目の椅子を置くか決まっていました。

 

椅子以外のあらゆる物品も、数・角度・状態が決められていました。

 

ある代の社長秘書が決め、それがルールとされていました。

 

他の役員が社長と何かしらアポを取ろうとしても、彼女がブロック。

彼女が決めたルールに沿わないと、取り次いでもらえませんでした。

 

…といった事を思い出しましたぞ。

 

元々は、仕事の精度を上げたくて作った決まりだったろうと想像しています。

 

彼女のプロ意識の高さ、真面目さが根底にあったと思います。

 

ただ、社長のチカラを、己のそれと同一視していた可能性も否めません。

 

己が作ったルールをあらゆる人に押しつけ、その枠組から外れる事を許さない。

 

彼女が決めたルールを守らないから「社長への取次拒否」なぞ、本末転倒。

スムーズどころか、業務の弊害。

 

そんな事を思い出しました。

 

宝塚の組ルールも、最初は「スムーズな運営のため」始まったはず。

 

それがいつしか、「決まりを守る事」が『目的』となってしまった。

 

ルールの形骸化。

 

更に驚きなのは、それを劇団経営陣が「内容を知らない」事実。

 

ジェンヌさん達が「阪急電鉄の社員」なのは研究科5年まで。

 

研究科6年以降は退職し、「業務協力者」へと身分が変わります。

 

いわゆる請負さんです。

外部の請負さんがルールを作り、正社員である下級生を罵倒してたの?

それも本末転倒ですね。

 

最初にルールを作った頃は、退団するまで阪急の社員だったのかもしれませんが。

 

組織を縛るほどのルールを策定したり。

場合によっては、更に付加したり。

 

業務協力者は、そこまでの権限や責任を負うものでしょうか。

 

指揮命令権をもつものでしょうか。

 

一人親方の集合体が、宝塚歌劇団なのでは…?

 

下級生たちに芸を伝承したり、面倒見の良い集団だと思います。

 

でも、宝塚歌劇団では、研6以上の生徒達は「本来しなくて良い事」を当たり前のようにさせられているんだな、と。

 

正社員並みの責任や義務を負わされている事を、改めて実感しました。

 

『自治』といえば聞こえが良いですが、裏返せば「丸投げ」「放置」「無責任」

 

過度な介入をしない姿勢は「信頼」とも受け取れます。

 

ですが、適切な「目配り」も必要かと。

 

この機会に見直し、風通しが良くなりますように。

 

 

▽ 構造的な換気が必要やね

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