2019年9月30日(月)『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』『シャルム』宝塚千秋楽から3日が経とうとしています。

宝塚千秋楽当日の記憶も、霧の彼方。
魔法の粉で、記憶を脳内に留められたら…。

だんだん薄れていますが、日本語と思えない走り書きメモを解読しつつ、憶えている限り書き留めてまいります。
ニュアンスですし、順番がずれてるかもしれません。

スカステ入ってる方は、そちらで補完して下さいませ。
(うちは電波障害のため、受信不可)

それでは、さおた組長(高翔みず希)のコールから始まる退団者あいさつが始まります…。

★みりおさ~~ん!!

城妃美伶(97期・研9)、乙羽映見(96期・研10)、白姫あかり(91期・研15)、芽吹幸奈(90期・研16)と大階段から登場しての挨拶が続き…

高翔「明日海りおです」

組長が一呼吸おき、

高翔&組子全員「みりおさ~~~ん!!」

明日海「はい」

落ち着いたイケメンボイスが響き、大階段の最上段に姿をあらわした明日海りお(89期・研17)
緑の袴姿の娘役陣と一線を画す、黒燕尾姿で登場。

高翔「同期と組からのお花です。同期は雪組の望海風斗」

組からのお花は、次期トップ柚香光が手渡し。

下手袖から黒っぽい私服であらわれた望海さん、ふちだけピンクの白いカラーの花束を抱えて登場。
一礼して、舞台真ん中に立つ明日海さんの元へ。

望海さんは素顔?…と思うほどお化粧が薄く、控えめで「あくまでも主役は明日海りお」という気持ちが込められているように感じました。

昨日も書きましたが、カラーの花束を持ちやすいように重ねようと、苦心しつつ。
明日海さんに笑顔で何かささやいて、明日海さんもそれを受けて笑顔に。

新聞記事によると、「生まれ変わってもまた一緒にやろうね」と仰ったそうです。

★トキメキ・ショーゲキ・ハツネツ

花束を抱え、明日海さんの宝塚大劇場・最後の挨拶が始まります。

明日海「本日は花組宝塚大劇場公演『A Fairy Tale』『シャルム!』の千秋楽とサヨナラショーを御観劇いただき、まことにありがとうございました」

なんと千秋楽の観劇謝辞から始まりました。
トップさんならではの責任者挨拶です。

明日海「私と宝塚歌劇の出会いは中学三年生の時でした。あまりのトキメキと衝撃に一週間、ごはんがのどを通りませんでした」

バレエ教室のお友達に借りたビデオを視て、翌日からの香港旅行で何も食べられず、痩せて帰国したんですよね。

明日海「両親に宝塚受験を猛反対されたときは、3日間へやに立て籠もり、泣き喚き、最終的には熱をだしました」

…ここですよね、野口幸作先生の餌食……もとい、『Eternal Garden TAKARAZUKA』に挿入されている歌詞の元は。

★一番うれしかったこと

明日海「そんな私がタカラジェンヌになれただけでも、スーパー・ハイパー・ギガ・メガ……とんでもなく幸せなのですが、一番うれしかったことは」

明日海「花組へ来て、こうして(組子たちを見回しながら)大事なみんなと出会えて、皆に安心してついてきてもらえる、『この人と一緒に舞台をしたい』と思う人間になれるよう、もがいてきた事です」

明日海「みんなの笑顔とがんばる姿に、幾度となく、毎日励まされています」

★明日海りお、愛の告白(第一弾)

明日海「そして、私の片想いでなければ、目には見えなくても固い絆に結ばれた…お客様との…(二階席を見上げ、ぐるりと見回して)…お客様の存在が何よりの原動力になっております。心より感謝申し上げます」

そりゃ、間違いなく両想いでしょう。
だって、明日海さん……観客を区別しないよう、細心の注意を払っていらっしゃいましたが。
「お客様」と書いて、フリガナはこう振るんでしょう?
「アスミカイのみんな」と。

★大劇場さん、さようなら

明日海「まだ東京公演がありますので、11月24日まで舞台を務めることが私の仕事だと思っています」

明日海「だから、宝塚大劇場に御礼とお別れを告げて、締めたいと思います」

今も続くラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』で当選したチケットで、あこがれの宝塚大劇場での生観劇を果たした、当時15歳だった明日海さん。
あれから幾年、いまや大羽根を背負った、押しも押されもせぬ TOP of TOP です。

明日海「宝塚大劇場さーーーん!!」

明日海「ここで感じたこと、過ごした時間、そのすべてを一生忘れません! さようなら~~~!!」

明日海「17年間、本当にありがとうございました」

オペラ座の怪人ならぬ、大劇場にファントムがいたら、とても喜んでいると思います。
…そして『さよなら、皆さま』を全員で歌って、幕が降りました。

★お・や・す・み

退団者とトップさんだけが舞台上に現れて…

明日海「はい。それでは、卒業していく我らから、一言ずつ」

城妃美伶さんから若い学年順にご挨拶。
一人一人言い終えるたび、

明日海「可愛いよ~」

…と愛おしそうに一言添える明日海さん。

白姫あかりさんが挨拶の途中で「明日海さん」と呼びかけると、「はいっ」と即座に答え、あかりちゃんに向き直る明日海さん。
挨拶がおわると、

明日海「素敵だよ~」

そして芽吹幸奈さんですが、少し戸惑ったように

芽吹「…あの、皆さん、お疲れが溜まっていると思うんですね…ですから、今日はお気をつけて帰られてから…」

と観客も含めた、その場にいる全員の健康状態を気遣う発言。
そろり、そろりと後ずさりしながら、

芽吹「おやすみなさ~い」

シャーロット!
妖精さんために、庭のあずま屋にワッフルを置きに来たシャーロットではありませんか。
明日海さんはじめ、観客も含めたその場にいる全員が、

明日海&全員(観客含)「かわいい~~~!!」

そして、トリは明日海さん。

明日海「千秋楽は今まで送り出す側で、淋しい、ずっしりした気持ちを抱えていました」

明日海「送られる側になってみて、こんなに幸せなんだと知りました」

その後、「みなさ~~ん」と組子全員を呼び、「本当にありがとうございました!」

★花組ポーズ

さらなるカーテンコールにて、恒例の花組ポーズ。

明日海「せっかくお立ち頂いたので…それでは、私がまず説明いたします」

明日海「こう、足を広げて、スタンスをとって…2階席はご注意下さい」

大きなカラーの花束を抱えているため、正確な手のポーズができない明日海さん、

明日海「正しいポーズは、左手を腰に当てて…お手本みせて」

柚香光はじめ、組子たちが正しいポーズをとって見せます。

明日海「ほんとそう、そんな感じ。私は今回イレギュラーですので…」

と断りながら、なんと左肩に花束をのせる男前なポーズで、

明日海「花組! 最高ーーーー!!」

★魔法の粉

鳴りやまぬカーテンコールの挨拶で、

明日海「皆さまの見えない想いを、魔法の粉で心の中でずっと置いておけたら……ずっと置いておきます!」

明日海「これからも花組…もちろん宝塚全体もですが、その中でも特に花組をどうぞよろしくお願いします」

★明日海りお、愛の告白(第2弾)

緞帳前にお一人で現れて…

明日海「本当にこの劇場と良いお別れができました。皆さん本当にありがとうございました」

明日海「(視線と手をぐるりと回しながら)本当に皆さんのことを、お慕い申し上げております」

この「皆さん」の前には「明日海会の」が無声音でついていると思います。
もちろん、他のお客様と区別してはならぬ、と思われて口には出されませんが。
退団会見では「コアなファンの方々」と表現されていましたね、会員さんを。

もちろん、他のお客様のことも大切に想われていることでしょう。
ですが、「慕う」という言葉には、積み重なった愛情と時間を感じます。
明日海会の方々を指しているとしか思えません。

明日海「次にお会いする時まで、お身体にお気をつけて」

明日海「これで本当に終わります。さようなら~~~」

最後は強制終了で店じまいする明日海さん。
そういう意味では、「いつも通りの明日海りお」でした。

▽クラシカルで素敵な愛の告白でした。
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