2019年7月30日〈火)宝塚大劇場にて上演された星組『GOD OF STARS-食聖-』新人公演の感想つづきです。

★舞空瞳(102期・研4)
アイリーン・チョウ
(本役:綺咲愛里/96期・研10)

102期の首席(入団時)にして、次期星組トップ娘役の舞空さん。

今回の新公の相手役は、同期で次席入団の天飛華音。
102期ワンツーコンビで新公主演、すごいなぁ。

ほぼ落下傘の舞空さんですが、勝手知ったる天飛くんが相手ならリラックスできたでしょう。

本公演でも、早くも礼真琴(次期星組トップ男役)とも息ピッタリ。
入団時から星組で、もう10年近くいるみたいな貫禄さえある舞空さん。

実際、初舞台は星組さんだったそうですね。
スカイステージの番組で、星組の方々に「おかえりなさい」と仰って頂いていたとか。

スカステ契約している妹から聞いて、嬉しかったなぁ。
星組の皆様、瞳をよろしくお願い致します。
(立ち位置どこ?)

アイリーンのキャラクターに合わせてか、台詞も歌声も通常運転の舞空さんよりハイトーン傾向。

私は普段の瞳ちゃんのトーンでいいと思います。
紅さんと天飛くんの持ち味が大きく異なるように、綺咲さんと舞空さんも全然違うものね。
 
どちらが良い悪いではなく、綺咲さんに当てたキャラを懸命になぞるより、瞳は瞳で行く方がいいかも。

ガッツと度胸は負けないもんな?
他にもいろいろ触れたいけれど、ここでは割愛します。

瞳ちゃんの活躍を心から応援しています。
星組を観に行く回数増やしたいな。
(B席狙いだけど)←ごめん、貧乏で。


★朱紫令真(100期・研6)
リー・ロンロン
(本役:礼真琴/95期・研11)

「礼真琴の役を振られるってプレッシャーだろうなぁ」と思っていましたが、ここにも良い出物が潜んでいました。

まずビジュアル。
「…え?はなこちゃん、星組に出張してるの?」と思ってしまいました。
花組100期の一之瀬航季くんと似てますね。 (おや、同期じゃないの)

長身で肩幅も広く、骨格もしっかり。
爽やかで温和そうな顔立ち。
好感度が高く、男役として恵まれた容姿。

さらに声質が良く、よく通る声で滑舌も良し。
粗削りながら、歌唱力は高め。
動きながら歌っていても、音のブレがなく、安定しています。

星組で歌が上手い男役といえば、本公演しか観ていなかった頃は礼真琴しか思い浮かびませんでした。
星組を観る機会が少なく、目立つお役の方しか認識してなかった事もあって。

ところが新人公演を観るようになってから、毎回いい出物が続々登場。

遥斗勇帆(99期)、天飛華音(102期)、そして朱紫令真(100期)もそうですね。
本公演でも起用しないと勿体ないのでは?
カラーも体格も違うから、適材適所で登用して頂きたいものです。


★小桜ほのか(99期・研7)
タン・ヤン
(本役:有沙瞳/98期・研8)

ふんわり柔らかな雰囲気の小桜ヤン。
ニコラス(極美慎)と共に、アイリーン(舞空瞳)を元気づけてくれます。
色白のほのかちゃん、金髪が似合いますね。

本作で新人公演卒業、長の期として立派にご挨拶されました。
歌唱力・演技力ともに高い小桜さん。 
本公演でどんどん登用してほしい娘役さんです。


★桜庭 舞(100期・研6)
エレノア・チョウ
(本役:音波みのり/91期・研15)

愛らしい美貌・歌唱力・演技力が備わっている、まめちゃん(桜庭舞)
なぜ彼女が新公ヒロインを経験していないのか?
とても不思議です…。

ヒロイン(舞空瞳)の母親役だったまめちゃん。
知的で美しく、行動力もあるエレノアを闊達に演じました。
桜庭エレノアは、とても魅力的な大人の女性でした。

『デビュタント』、『アルジェの男』などで演じた若い娘の場合、気が強いキャラクターでもあったせいか、台詞の声がキンキンしがちだった桜庭さん。

大人の女性を演じると、落ち着いてまろやかな声に。
若い娘役を演じる時も、こっちの声で良いんじゃないかな?


★極美 慎(100期・研6)
ニコラス
(本役:瀬央ゆりあ/95期・研11)

ご当地アイドルのニコラスは、アイリーン(舞空瞳)のイトコ。
モデル体型で華やかな極美くんにピッタリ。
アイリーンに対しては優しいお兄ちゃん的存在なのかな?
ひまわりのような笑顔で、迷えるアイリーンの背を押してくれます。
ビジュアル・空気感ともに極美くんにハマるお役でした。


★稀惺かずと(105期・研1)
カメラマン
(本役:遥斗勇帆/99期・研7)

音楽学校に合格したその日から注目を浴びている稀惺かずと君。
新人公演に早くも初登場。
なにしろ、『オーシャンズ11』宝塚千秋楽の翌日が、配属先の星組『GOD OF STARS-食聖-』集合日でしたものね。
ハード過ぎる…!

デニムにニット帽姿で、テレビクルーとして映像用の大きなカメラを抱えている稀惺くん。
台詞こそないものの、板に乗っている時間が長かったです。  

ほぼずーっと小芝居したり、喋っている人物の台詞に反応し、表情をくるくる変えていました。
笑顔に品があり、顔立ちが綺麗なので、本公演のモブでも見分けがつきやすい生徒さんですね。

主演の天飛さんがカメラを通して、エリックとリーに宣戦布告する時はカメラを抱え、怯えた表情。
稀惺くんが大写しになる可能性があります。
スカステニュースでも大劇場か東京、いずれかの新公の様子が紹介される時、映るんじゃないかな?

カーテンコールでは上手側から3人目。
長の期・小桜ほのか嬢の挨拶と、次いで主演・天飛くんの挨拶の間中、研1さんはずっと前を向いて直立不動。
初めての新人公演おめでとうございました。

▽誰でも最初は不慣れ
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