雪組『20世紀号に乗って』乗車レポ&感想「縣千」編です。

映像・音源とも販売予定なしのため、縣千の出演舞台記録として、記憶の限り、書き残そうと思います。

縣にスポットを当てていますので、全体の舞台記録とはならないでしょう。

仮に映像化されても、縣くんはほとんど映らないでしょうし…(特に1幕)

縣のことは、101期文化祭プログラムで「ん?」と引っ掛かり、初舞台から見守ってきました。
これもまた、見守り記録の一環です。


★縣千(101期・研5)

ちさとも研5になったのね。
永遠の5歳・チコちゃんと同い年ではありませんか…(感慨深し)
…うん、そんな訳はない。

ヒット作連発、今をときめくプロデューサーの マックス・ジェイコブス役。

若輩の頃、オスカー・ジャフィ(望海風斗)の助手を務めていました。
今も若そうですが。

マックスは、2幕も押し迫った頃、ようやく登場。

『20世紀号に乗って』2時間半のうち、2時間くらい出番がない縣くん。

明日海りお様(の退団後の課題)じゃないけど、まずは職探し。

約2時間、様々なアルバイトにいそしみました。

オープニングで、シカゴから 20世紀号に乗り込む乗客たちが続々登場。

第一弾の乗客の背後から、第二弾の人々が現れる。
その中に縣くんが混ざっています。(主に下手寄り)

黒いハットを被り、黒いコートを着た、茶系スーツ姿で眼鏡をかけた紳士。

奥方らしき美しい婦人(羽織夕夏?)を優しく抱き寄せ、
「New York へ着くまで、何が起こっても不思議じゃない」と皆で大合唱。

包容力を感じる、優しそうな旦那さまでした。


リリーとオスカーの出会いに関する回想を挟み、イングルウッドから 人気女優リリー・ガーランド(真彩希帆)が乗り込みます。

リリーを一目見ようと車窓に群がる乗客たち。
駅のホームに現れたリリーに大興奮。

オペラグラスを構えたり、手を振ってアピールしたり、うっとり見惚れたり…。

…という小芝居を目まぐるしくやっていました、縣くん。

くるんくるん金髪パーマに、眼鏡をかけた青年。
上手から2番目の車窓に陣取っていました。

…と書いたら、妹からツッコミが。

「縣くんは一番端の車窓にいたよ。一つの車窓に2人ずついて、順番的に端から2人目だったけど」


オスカーとリリーの出会いを回想する場では、助手時代のマックスが登場。

「イメルダさあぁぁぁぁん」
と、オーディションに訪れた女優を呼び込みます。

オスカーに叱り飛ばされ、大慌てでイメルダ(沙月愛奈)が羽織っていたコートを甲斐甲斐しく脱がせたマックス。
オーディションの間中、豪華なコートを腕に掛けて預かっていました。

ピアノの椅子に座って一休みして、怒られたり。

主に下手寄りにいた、縣マックス。
音痴イメルダの歌を止めるよう、上手側から身振り手振りで、オーエン朝美に指示され、「ムリムリムリムリ」とばかりに困り顔で焦ったり。

イメルダ(沙月)に気を遣い、ビクビクするマックス。

伴奏者として雇われたリリー(真彩希帆)が堂々としている姿と対照的。

2幕に登場する数年後のマックス自身とも、別人のよう。

そういった対比も見どころです。

ビクビクすると言っても、身体の動きは全身オーバーアクション気味。

『ポパイ』や『トムとジェリー』といった古き佳きアメリカ製アニメーションに登場するアクション時の動きと似ていたような…?

飛び跳ねるように動き回りますが、ドタドタせず、サイレント映画のように静か。

つま先で着地し、静かで軽やかなジャンプを繰り返していました。

単にアワアワしてただけに見えたと思いますが、縣千の身体能力、さりげなく凄かったです。
根っからのダンサーですね。

そして、アメリカンな動きを、彼なりに研究していたのかな…と思いました。

生真面目な気質が、こういう処にも表れるのだなぁ…と。

息子の気質は母親だから知っているんですのよ♡
…と言いたいところですが、そんな訳がない。

月城さん・永久輝さん・潤花ちゃんらが折々に語って下さった縣千像より想像してみました。

(New wave 雪 のMCとか、カフェブレイクとか)

一心不乱に集中し、不器用で真面目なのだなぁ…という印象があります、縣くん。
質実剛健な武士みたい。


オーエン朝美とオリバー真那に再会したリリー。
「まさか三銃士で(列車に乗ってるの)?」

…と、オスカーを嫌悪しているわりに、オスカーとのデュエットを歌う場があったり。

そうこうしてる内に、乗客たちがフラナガンに「勝手にステッカーを貼られてる!」と苦情を申し立てています。

ステッカーを貼られたバックを見せ、「剥がれるかしら?」と問いかけるレティシア。

そこからの、レティシアがセンターを務める「悔い改めよ」のナンバー。

そこで、えんじ色のスーツ姿のギャングとして、縣くんが登場。
(もしかして、アル・カポネの手下?!)

ギャング縣が凄んでいたら、ステッカー貼られ、改心させられちゃいます。


1幕ラストで幕が下りる直前、オスカーが意気込んで舞台中央に立ち、他の登場人物も舞台にわらわらと出て来た、その時。

20世紀号の上空を、小さなライトを点滅させた飛行機が横切っていきます。

これ、細い棒の先に付いてる飛行機を高く掲げた縣くんが、舞台袖から歩いて横切ってました。

すぐに客車の影に隠れるから、その姿が見えるのは1〜2秒あるかないか、でしたが。


2幕では、いよいよマックスが登場。

コンパートメントの扉をバーンと開けて、スポットライトを一身に浴びます。

スター☆錦野ならぬ、スター☆あがた登場!

この派手な登場の仕方は、もちろんお笑い要素としての演出。

…なんですが、見方によってはフツーにスター登場でした。

マックスもハイテンションな人物ですが、登場は物語の最後の最後。

すでに濃いキャラが出揃っているだけに、苦戦気味。

そうなるともう、スターオーラ出すしかないじゃん?

縣くんなら、フツーに THE STAR☆って感じに、かっこつけても成立した気がします。

でも、本人は何とかキャラ立ちしようと懸命でした。

ちなみに、マックスは飛行機に乗って、リリーを追いかけて来たのだとか。

1幕ラストの飛行機に、マックスが乗っていたんですね。
(どんな伏線なの、それ?)

原田先生、ありがとうございます。
その遊び心が嬉しい。
(見逃しても、さほど痛手がない伏線ですしね)

リリーがメインのナンバーが歌われ、曲の途中でマックスとリリーがデュエット・ダンスを披露。

ダンスはもちろんバッチリ軽やか。
歌のデュエットも別途あり、真彩先生に引き上げてもらってか、いい感じでした。

短い時間とはいえ、トップ娘役さんとデュエットさせて頂けるなんて。
歌と踊りの両方で。

なんと畏れ多いというか、勿体ないというか、有難いというか…!

いやもう、まばたきする間も惜しんで、凝視しましたよ…!

オスカーとリリーが口激しい喧嘩を始めたと思ったら、お互いに名前を呼びあい、抱擁!

一気に大団円へともつれ込みました。

その様子を見て、くるんと回れ右したマックス。
やれやれ、と肩をすくめて両手を肩先で振ります。

なんて腕が長いのかしら。
指先まで、長くて綺麗な手だこと。

そして、仕草がやっぱりアメリカン。
研究したんだね。


そして、フィナーレ。

幕が上がると、タキシードに山高帽とケーンを持った縣千が登場。
4人の娘役さんを引き連れ、歌い踊ります。

縣千と綺麗どころカルテットが袖にはけるや、20世紀号の前に一人佇む彩風咲奈が。

彩風さんが一人でタップを踏み始めます。
だんだんと人が増えてきて、メンバーが入れ替わりつつ、トップコンビも迎え、全員での一大群舞に。
(正確には、京三紗さんはいらっしゃいませんでした)

縣くんも上手の端の方で参加していました。
ダンスはやはり綺麗です。

パレードでは、わらわらと数名と一緒に登場する第4波(ポーターズの後)でした。

下手側に落ち着いてからは、挨拶に登場した上級生らに拍手を送ったり。

両隣の娘役さんと、それぞれイチャイチャしたり。(もっとやれ)

沙羅アンナさんと華蓮エミリさんでしょうか?(友人や妹に確認)

綺麗どころに囲まれて、照れつつ、嬉しそうでした。

そう、かわいい娘役に鼻の下を伸ばす、それでこそ男役のうまみだよね。
(いいぞ、いいぞ!もっとやれ!!)

縣くんは頑張ったと思います。

同時に、トップコンビはじめ、上級生さん達の上手さを目の当たりにして、落ち込んだかもしれませんね。

歌も、演技も、役作りも、上級生さん達にはかなわない…と。

『20世紀号に乗って』は、だいきほの代表作の一つであると同時に、日本のミュージカルの金字塔を打ち立てたと言っても過言ではないレベル。

出演者はもちろん、スタッフや観客など、関わった人すべてにとって、特別な作品として胸に刻まれたのではないでしょうか。

そんなすごい作品を創った一員になれて良かったね、縣くん。

でも、出演者のレベルが高いがゆえに、己の足りなさを如実に思い知らされた面もある事でしょう。

本当に良かったね。
研究科4年~5年目に差し掛かろうという、まだ下級生のうちに経験できて。

己の足りなさ、弱さを認め、受け容れられたら、それがすでに大きな収穫です。

ひとが苦しむ原因はいろいろありますが、そのひとつは自分自身と向き合えないから…という事が往々にしてあります。

自分を直視することは、とてもシンドイ。

そして、縣くんはそれが出来る子だと信じています。

今は不足していても、弱くても、大丈夫。
己を知る者は、己に勝てます。

縣くん、これからだよ。
おきばりやす……なんて言われなくても、がんばっちゃう子だよね。
うん、知ってる。


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