SMAP解散。
安室奈美恵引退。
そして、嵐の活動休止。
 
それぞれ、同じではありません。
 
SMAPは瓦解した形だし、安室ちゃんは己を見据えての引き際。
 
嵐は「再発進の可能性」を残しての「お休み」
 
もちろん、永遠のお休みになるかもしれません。
再度集結するにせよ、限定的な復活に留まるかもしれません。
 
ただ、嵐の5人は「All for One」の精神で以て、決断したという事がよくよく伝わってきました。
 
大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤。
 
言い出しっぺは大野君ですし、ほかの4人にとって活動継続は呼吸する事くらい「当たり前」だったことでしょう。
 
ですが、「この5人だから嵐」にこだわり、一人の意思を尊重。
 
最初、大野君は「けじめをつける為にも、退所すべきだろう」と思ったそうですが、「籍は置いたまま、休職」という形になったそう。
粋な計らいです。
 
会見では、「3年前から、一旦この世界から離れて、自由な生き方をしてみたいと思うようになった」と話していた大野君。
 
2017年6月16日に、仕事先の大阪のホテルでメンバーに話したとか。
奇しくも二宮君の誕生日前日、ニノは己の誕生日を祝ってくれるのか、とぬか喜びしたそうな。
 
そこから約1年をかけてメンバー同士のコンセンサスをとり、「嵐」としての総意を固めた、と。
 
「大野くんだけに責任を背負わせない」
「一人でも違う方向に気持ちが向いたなら、きちんと向き合う」
「嵐はこの5人だから、20年続いた」
「メンバーは友達も家族でもない。それ以上の存在」
 
…等々、活動休止会見というより、最上級の愛の告白大会のようでした。
 
大野君は、自分の心境を今までにないほどの言葉で表現していましたね。
 
「言葉にならない」
「嵐は宝物」
「この人達は何なんだ…」
 
この人達…嵐のメンバーが、どれほどまでに己・大野智を大切に考えてくれているか。
改めて感じたのでしょうね。
 
今までも、メンバーが活動を休止したり、脱退したり、解散したり…といったケースはありましたが、これほどまでに愛に溢れたケースを、私は知りません。
 
それにしても、大野君……予想より遥かに長くがんばった、と私は思っています。
 
京都にジャニーズ専用劇場(当時)が出来たのは、1990年代半ばだったと思います。
 
(のちに、劇団四季の専用劇場になりましたが)
 
『Kyo to Kyo』という約1時間の演目を、3組に分かれたジュニア達が1日5回上演。
 
東京ジュニアと関西ジュニアの混合チームで、大野君は東京から京都へ移り住み、ハードな公演の日々を送っていました。
 
当時は空前のジャニーズJr.ブーム。
テレビ東京系『愛Loveジュニア』や、滝沢秀明司会のテレビ朝日系『8時だJ』などが放映され、ジュニア主体の単独ライブも東西のドームで超満員。
 
東京主体のジュニアは、それはそれは華やいでいました。
 
関西でも『関ジャニKnight』という関西ジュニアの番組がありましたが。
そして、この番組はかなり面白かった…!
現在、関ジャニ∞として活躍しているメンバーの多くが、この番組に出演していました。
 
ただ、タイトルからも、これは関西ジュニアの番組。
京都にいても、東京ジュニアは出演できませんでした。
 
京都の劇場では、公演のハードさに耐えかねてか、次々とジュニア達が脱落(したように見えました)
 
私の記憶と印象ですが、Kyo to Kyo に出演していた東京ジュニアでその後、報われた人はごく僅かだったような…。
 
大野君は、東京へ呼び戻されるまで、舞台を務め上げました。
ただ、美術方面に関心をもっていた大野くんは、ジャニーズ事務所を退所しようと思い始めたそう。
 
そこで、ジャニーさんに退所の意思を伝えようとしたところ、
「今度、新しくデビューするグループのレコーディングがあるから、You、協力してよ」
と社長に言われ、「最後のお手伝い」と思って出向いたら、デビューする事になったとか。
 
そう、大野君は嵐になる前から、事務所を辞めようと思っていたそうなんですね。
 
この話は、もうだいぶ前に聞いた記憶があります。
テレビ番組だったか。ライブだったか、大野くん自身が話してた記憶が…。
嵐のブレイク後か、その前か、定かではないけれど。  
 
Kyo to Kyo で大野くんのダンス凄いなと思っていた私は、嵐のメンバーに大野君がいて、「報われて良かったな」と思ってただけに、「辞めたかったんかい?!」という絶大なインパクトを受けたものです。
 
(記憶にズレや間違いがあったら、申し訳ありませんが…)
 
それもまた、大野君らしい。
 
大野君は美術の道へ路線変更するかもしれないな…と思いながら見守っていたので、意外なまでに長く嵐でいてくれて、実は驚いていました。
 
責任感が強い人なんですね。
 
己がしたい事を 20年も封印して、嵐の活動を最優先してきた大野君。
 
そんな大野君を尊重し、いつでも戻れるよう席を守り続ける桜井君、相葉君、二宮君、松本君。
 
『ALL for ONE, ONE for ALL』
 
ひとりは皆のために、皆はひとりの為に。
 
地で行ってますね、本当に。
 
それにしても、安室ちゃんといい、大野くんといい、40歳で芸能界から離れるんですね。
そういう時期なのかな。
 
10代半ばから働いてるんだものね、そういう気持ちにもなるかな。
 
タカラジェンヌも10代の頃から、ずっと走り続けてるんですよね。
 
疲れも出るだろうし、ほかの道へ方向転換してみたくなる人もいるでしょう。 
 
なぜか昨日、やたら天真みちるさんを思い出してたんですよね。
 
素晴らしいバイプレイヤーとして引っ張りだこなのに、退団してイベント・プロデュース業(でいいのかな?)に乗り出した、たそ。
 
なるほど、彼女の才能が生かされる道(の一つ)だと思いました。
 
大野君も、やってみたい事をやってみなはれ。
 
絵を描いて、個展とか開きそう。
それはそれで、楽しみです。
 
でも、いつかまた嵐としてステージに立ってほしい気持ちも強く持っています。
 
 
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