2019年2月1日(金)雪組『ファントム』トークスペシャル(日経ホール)へ行ってきました。
出演者は、ゲスト3名(宝塚歌劇団雪組)
真那春人(92期・研13)
朝月希和(96期・研9)
縣千(101期・研4)
司会は、竹下典子アナウンサー(フリー)
結論から言うと、たいへん面白かったです。
後半になるほど、ドッカンドッカン笑いの花火が打ち上がりました。
宝塚スカイステージで放送したら、ぜひご覧になる事をオススメします。
それでは、曖昧な記憶に基づいたレポートです。
科白はニュアンス、順番は前後します。
私のレポは縣くんネタに偏ってますが、実際は真那さんがバランス良く話を振って下さいました。
真那さんと希和ちゃん、好感度上昇。
縣くんですか?
彼は、カサノバ様のご落胤に違いありません。
明日海さんの挨拶が好きな人は、縣くんのトークはツボのはず。
★経験値
真那さんはトーク・スペシャル4回目の出演。
朝月さんは花組時代にも経験。
縣くんは初めて。
真那 「いつのまにベテランに? 前までは、ここ(縣千)のポジションだったのに?」
ここで、司会の竹下アナに集中的にイジられてました、真那さん。
落ち着いたイメージに加え、「ツッコミが鋭い」という発見があった竹下さん(ワタシ的に)
場慣れしてる真那さんメインに話を振って場を温め、軌道に乗ってきたら静かに聴いていらした竹下アナ。
このさじ加減、さすがでした。
真那さんも己も話しつつ、下級生2人にも話を振り、面白がったり、フォローしたり…と八面六臂の大活躍。
柔らかい空気を醸し出し、下級生2人もどんどん、ほどけていって。
娘役ゆえか、控えめな朝月希和ちゃん。
その素顔の魅力を引き出すことに成功してました。
縣くんも最初は「上級生のお二人に任せます」と言ってましたが、あがた色を出せて良かったね。
真那さんは管理職に向いていそう。
威圧感がなく、下級生が安心して頼れる兄貴っぷりを発揮していました。
★ファントム出演&観劇経験
ファントムは、4度目の再演。
(宙組:和央ようか、花組:春野寿美礼、蘭寿とむ)
真那春人と縣千はファントム初出演で、観劇経験もなく、映像作品を観たそうです。
朝月希和は、花組時代(蘭寿とむ主演)に出演経験あり。
真那 「(過去作品を)観て、どう思った?」
縣 「それぞれ違いますね。全然ちがいます」
真那 「今回の雪組バージョンは、すごく変化してる」
縣 「(オープニングの)映像がとても綺麗で驚きました」
真那 「通し稽古の時に見て、ビックリしたよね」
朝月&縣、コクコクうなずく。
真那 「地下水路を通って、オペラ座の地下へ自然と引き込まれるね」
★真那春人とルドゥ警部
真那春人は、ルドゥ警部役。
口髭とあご髭をつけてます。
アラン・ショレと被る事もあり、ABパターンで髭も変えてるのだとか。
また、ルドゥ警部はキャリエールの親友という設定。
エリックとの関係は知らなくて、ビックリしたそうです。
★朝月希和とベラドーヴァ
望海さんの母親役に、恐縮する朝月さん。
ベラドーヴァは一言も台詞がなく、歌と踊りで気持ちを表現します。
キャリエールが既婚者でカソリックであるが故に離婚・再婚ができないと知り、精神を病むベラドーヴァ。
朝月 「それで、変な草を食べたせいでエリックが…」
醜く生まれてしまった、と想像して反省する朝月さんでした。
★縣千と従者
縣 「従者は12名から6名になり、演出も(過去作品と)変わりました」
真那 「ダンスとか振付とかね、すごい増えてて。お稽古場でも、従者さん達が真ん中に集まってて、なんか可愛い」
縣 「従者みんなでしょっ中集まって稽古やミーティングしたり…は無くて、それぞれ自主稽古して持ち寄る感じです」
それぞれがバラバラにエリックと出会った設定などを考えているものの、それを敢えて話したりはしていないのだとか。
縣 「互いの事は敢えて深く知らないでいる事が、良いように作用していると思います」
真那 「とても元・浮浪者とは思えないよね。綺麗な服、カッコイイ服を着てるし」
縣 「あれは、エリックさんが…(用意してくれました)」
真那 「カルロッタに悪戯するけど、従者は人間だよね?姿が見えてないの?」
縣 「見えてる筈なんですけど、見えてないんです。人間は見たいものしか見ないから」
縣くんの受け応え、こうして文字に書き起こすと深い事いってますね。
うっかり、後半に集中した爆笑ネタに心を攫われてましたが。
★芸名の由来
縣 「地元(京都)の縣神社…」
竹下 「地元は京都でしたね」
縣 「はい、京都です。その神社で行われるあがた祭が好きで、思い出深くて。千は本名から、好きな文字なので」
真那 「しっかりした意味があるんだね(感心)ヒラメちゃんは?」
朝月 「希和は大好きなバレエの先生のお名前が希和さんで、いつか私も希和になるんだ!と思ってて」
真那 「希和になれたね!」
朝月 「はい!(喜)朝月は、秋の空に朝も残る月が綺麗で、素敵だなと…」
真那&縣 「おぉ…(感服)」
朝月 「morning moon」
真那&縣 「もーにんぐ・むーん…!!(爆笑)」
真那 「サラリと面白いことを言うね。 知らなかったぁ」
朝月 「えっ? えっ?(アセアセ)」
竹下 「真那さんは? 本名より芸名を使う方が多いでしょう?」
真那 「そうですね、特に呼ばれる方は芸名の方が圧倒的に多いです。本名を呼ばれるのは、お役所か病院くらい?」
芸名が生活に馴染みまくりの真那さん。
真那 「私の芸名は…当時、人と書いて『と』と読む名前に惹かれ、秋人か春人にしようと迷って、春人にしました。春は明るくて暖かいイメージだし」
明るくあったか、真那さんにピッタリです。
真那 「真那は…どうだっけなぁ〜〜??」
由来が思い出せないほど、真那である事がナチュラルに馴染んでいる真那さんでした。
★私の中の…
真那 「あがちんは落ち着いて見えるけど、会場へ来る途中『真那さん、どうしましょう? 私の中の縣千が暴れてます!!』って言ってたんだよね」
縣 「あぁ〜〜、はい」
真那 「緊張してるって意味だよね」
あがた語が通じるばかりか、的確に翻訳までして下さる真那さん。
お兄ちゃん、何ヶ国を操れるの?!
(あがた語はマトカ語に通じるよね)←嘘です
★キャリエール解任に新説
真那さんは、ルドゥ警部を演じている事から、キャリエールと深い繋がりがある事からの…
竹下 「縣さんは新人公演でキャリエールを演じましたよね。どう思いながら演じてたんですか?
縣 「キャリエールは理解できない面もあります。だって、全ての元凶じゃないですか?」
キャリエールが妻子ある身で不倫しなければ…。
あるいは、カソリックだからといって戒律に縛られなければ…。
この感覚はとても大切だと思いました。
キャリエールを理解できないことに、私は安心しました。
生きていく内に、善悪や正誤では判断できない事が遥かに多いと知るでしょう。
ですが、縣くんのような若い人が抱く気持ちは、まっすぐピュアであってほしい。
真那 「新人公演は人数が少ないので、あがちんは…これ言っていいのかな?(縣を振り向く)」
縣 「はい、大丈夫です」
真那 「パリの街角で、ピエロの役も演ってたんですよ。身体能力高いから、動きがキレッキレ!ちゃんと風船を渡したりしてて」
縣 「はい、そうなんです」
真那 「あがちんも髭つけてたよね」
縣 「はい。口髭があると喋りにくいですね」
真那 「口髭つけて、ピエロしてたの?」
縣 「はい、早替えでキャリエールになりますから。髭って乾かすまでに時間がかかるから…」
真那 「あのピエロの下に、お髭のキャリエールがいるって思うと…(笑いが堪え切れない)」
縣 「働かないと、エリックや従者たちを食べさせないといけませんから…」
真那 「そうか、キャリエールが養ってるんだものね」
縣 「副業がバレて、オペラ座の支配人を解任されたのかもしれません(真顔)」
真那 「ピエロとキャリエールって、通し役だったの?!」
真那さんと朝月さん、お腹を押さえて爆笑。
縣くん、己がなぜ受けているかわからない模様。(そこが良い)
★秘密の儀式
真那 「あがちんはストイックだから、何をしてるんだろう?って思う事にも意味があるんだろうね」
舞台袖で、光を手に受けて浴びるポーズを再現。
縣 「はい、やります」
真那 「望海さんが見てらして」
下級生にも、さりげなく目配りしている望海さん。
縣 「出番の前にジャンプしてます、20回ずつ。そうすると、捻挫しないんです」
真那 「14回目で捻挫したりしない?」
グッと詰まる縣くん。
真那 「鳥さんの時もしてるの?」
縣 「はい、跳んでます!」
森の鳥さんは、ごくごく短い出番。
ですが、一切の手抜きなし!
さすがストイック縣千。
真那 「そういうジンクスっていうか、必ずやってる自分の儀式みたいな事ってある?」
朝月 「この場へ来るにあたり、邪気を払ってきました」
真那 「邪気?!」
邪気という響きにざわつく真那&縣。
朝月 「あ、ちがいます!邪念です。私の邪念です」
邪念を払って、クリーンな状態だという朝月さん。
真那 「は〜〜良かった…何をくっつけて来たのかと」
一文字違いで大違いですね(^◇^;)
…というような感じでした。
記憶間違いがあったら、ごめんなさい。
終演後は、3名がお見送りしてくれました。
下級生2人がお土産を手渡してくれて、真那さんは執事のように。
和やかで楽しいひとときを、ありがとうございました。
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