宙組大劇場公演『異人たちのルネサンス』を観て、気に懸かった事があります。

私は余計な事を書こうとしているのかもしれません。
そう思い、一晩寝かせ、さらに用事をしたり、本を読んだりしてみました。

それでも、どうにも気になったので、書き留めておきます。

真風涼帆の負担が重すぎるのでは…。

ちなみに、星風まどかは怪我を感じさせない熱演・健闘を見せてくれました。

動きにも、表情にも、痛みや歪みを滲ませないまどかちゃん。

無理はしてほしくないけど、全くどこが悪いのか、わからないほど。

テーピング等も、少なくとも手足には見当たらないような…?
(見える所が悪いとは限りませんが)

…なので、まどかちゃんの怪我について、うっかり楽観しかけていました。 

フィナーレのデュエットダンスが始まるまでは。

フィナーレのトップコンビ・デュエットダンスに代役として登場したのは、夢白あや(103期・研2)

堂々と、のびのびと踊っていました。
舞台度胸は大したもの。

ただ、夢白さんを優しくリードする真風くんの様子が気になりました。

夢白さんをふんわり抱き上げ、降ろす。
そんな振付が二、三度有りましたが、そのたびに歯を食いしばっていました。

真風くんは、娘役をはべらかしてのハーレム群舞から、男役群舞…から少し早めに抜け、着替えを済ませてのデュエットダンス。

本公演ラスト、休む暇がなくハード。

疲労も頂点に達しての、デュエダン。

…であればこそ、デュエットダンスの相手は、負担を軽減してくれる娘役を選んであげてほしかった。

夢白あやの抜擢理由は、新人公演ヒロインだからでしょう。

とはいえ、フィナーレのデュエットダンスは、新公では踊りません。

夢白さんはまだ研2で経験不足な上、急遽の代役で、お稽古の時間は不十分だった事でしょう。

夢白さんが真風くんの負担にこそなれ、サポート出来なかったとしても、致し方ないと思われます。

ここは、真風くんの負担軽減を優先してほしい。

夢白あやがいくら小柄で華奢とはいえ、真風くんも女性。

女性同士のリフトやホールドを可能にする為には、様々な要素が必要でしょう。

男役の負担もさる事ながら、娘役サイドの筋力や協調も必須。

そう、デュエットダンスの華麗な技は、男役の日々の鍛錬はもちろん、娘役の技量・筋力・人柄に負うところも極めて大きい。

腹筋は衣装に隠れて見えない事が多いけど、背筋はドレスのデザインによっては見える確率が高い。

愛希れいか・仙名彩世らの美しくしなやかな背筋を、機会があればご覧あれ。

ほかの娘役さんにも、鍛錬の成果を見せてくれる方々は多々いますが、特にわかりやすいかと。

ゆきちゃん(仙名彩世)はトップ娘役就任以前から、目を惹く軽やかさでしたが、ドレスの背から見事な背筋を垣間見て納得。

ちゃぴ(愛希れいか)は言わずもがな。

そう考えると、ひときわ若い星風まどかも、努力してるのだなぁ…。

毎度、真風くんが軽々と抱き上げてますが、まどかちゃんのサポート力も大きかったのね。

男役の負荷を考慮し、節制と鍛錬を重ね、相手に添い、協調する娘役あってこその優美なデュエット。

男役を、男らしく輝かせてくれるのは、娘役さんの尽力によるものがとても大きい。

この娘役力は、娘役を演じる男役にも多々見受けられます。

または、男役同士のデュエットダンスでも。

真風くんは、まぁ様(朝夏まなと)と男役同士で絡みもよくありましたね。

まぁ様退団公演のショー『クラシカル・ビジュー』では大掛かりなリフトもこなしました。

さすがにアクロバティック過ぎて、途中から振付変更になりましたが。 

そのため、宝塚大劇場公演の後半から&東京公演しか、ご覧になられた方は「何のこと??」ですね、ごめんなさい。

己と体格が似たり寄ったりの朝夏さんを抱え、大きく回し切った時でも、真風くんが歯を食いしばる事はありませんでした。

朝夏さんとの深い信頼や協調、互いの筋力など、様々な要素があって成立していたんですね。

少なくとも、私が真風くんを観ていて、歯を食いしばってる姿を見たのは、今回の対・夢白あやが初めて。

ふわっと抱き上げ、着地させる。
一見簡単そうに見える振付で…という事がまた衝撃の度合いを高めました。

今まで、もっと凄いことを軽々と…笑顔すら見せて、やってのけて来た真風くんが。

そりゃ、そうだよ。
女の子同士だもの。
一瞬持ち上げるだけでも、とっても重いんだよ。

…という厳然たる事実を、改めて気づかせてくれました。

そして、普段はそんな事を気づかせない、タカラジェンヌの凄さを改めて…。

そして、真風涼帆と星風まどかが培った信頼関係を間接的に感じています。

真風くんは本編中、まどかちゃんをさりげなく気遣っている事でしょう。

フィナーレでは、夢白あやを終始リードし、大きな肉体的負荷が掛かっているとお見受けします。

フィナーレダンスを代役にするなら、真風くんの負担を軽減する事を最優先してほしい。

小柄で軽く、経験豊富で、協調性が高い娘役は、宙組にはたくさんいます。

例えば、えびちゃん(綾瀬あきな)とか…と、例を挙げだすとキリがないので、控えますが。

夢白あやは経験も、稽古時間も、サポートできる技量も、相手役を気遣う余裕もないでしょう。
そして、それは致し方ない事と思います。

夢白あやには荷が勝ち過ぎる抜擢と思われてなりません。

少なくとも、トップスターの健康と引き換えにするほどの価値や必要性がある人選とは思えません。

真風涼帆の負担は、観客の目に見えている面ばかりではないでしょう。
私が想像するより遥かに、真風くんにのしかかる負担は重い事でしょう。

今のまま、真風くんに常以上に負荷がかかるデュエダンを続けると、腰を痛めるのでは…。

真風くんを大切にしてほしい。

星風まどかの代役を立てる事は、やむを得ない処置なのでしょうし、それ自体は良いのです。

一部休演という措置は、よくよく考えての判断でしょう。

むしろ、観客と演者の双方へ配慮したであろう、劇団の判断に感謝します。

代役を誰が務めるのか?

その人選において、候補は複数いるはずです。

少なくとも、フィナーレのデュエットダンスだけであれば、新公ヒロインにこだわる必要はない筈です。

真風涼帆は、代われる存在がいないトップスター。

歯を食いしばる真風くんの顔が、どうしても脳裏から消えません。

真風くんを大切にしてあげて下さい。
今なら、まだ間に合います。

劇団様、どうかよろしくお願い致します。


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