2018年10月13日(土)星組バウ公演『デビュタント』を観てきました。

せおっち(瀬央ゆりあ)、バウ単独初主演おめでとうございます。

私はいつも2階後方席…つまり、B席が定位置。
私ごときの薄給で、S席ハイペース観劇を続けていたら、瞬く間に財政破綻しますがな(^◇^;)

ところが、バウホールは一階席オンリー。
センター前方席だったので、近すぎて逆によく見えないぃぃ〜〜(焦)

いつもは俯瞰して観てますんでね…。
舞台のジェンヌさんと目が合う事も、まずないんでね…。

迫り来る星組イケメン&美女軍団に……特に目ヂカラ最強せおっちに、圧倒されまくり。

心の中で『ひ〜〜っ、来ないで〜〜』とジタバタ。

……いえ、迫り来て下さり、ごちそう様でした……もったいなや、もったいなや。
某プレイガイドさん(の先行抽選)ありがとう…!

そのような、良席に不慣れゆえのアワアワ状態で観てきたので、いつも以上に役立たずな感想になりそうです。

しかも、5組中で最も馴染みの薄い星組さん。
ボケた事をかます恐れが高うございます。

そこんとこ、何とぞご容赦くださいませ。
それでは、参ります。

正塚晴彦演出の、オリジナル作品。
正塚先生の作品、好きです。
独特の空気感が、なんとも…。

『デビュタント』は、『メランコリック・ジゴロ』風味に近いかも?  

…とはいえ、メラコリ・ジゴロのような傑作を期待されませんよう。
後半、少々御都合主義なので。

そうそう簡単に行くまい、『銀の狼』のようなドンデン返しが待ち受けているんじゃ?…と身構えるも、肩透かし。

とはいえ、かなり面白かったです。 

男同士の友情や、サスペンスな展開など、正塚先生の得意分野。

男女の恋愛要素もあるものの、なぜかお笑い要素になってます。

女同士の友情も描かれてて、これは新分野開拓?!

いろんな人々の会話のキャッチボールが面白くて。

とりわけ、せおっちの呟きツッコミがツボに入りまくりで、ほんまに笑いまくりました。

普段は観劇中、心の中で「わぁ、おもしろ〜〜♡」と思っても、まず笑わないんですが(^◇^;)

しかも声を出して笑うとか、己の声にビビりました。(←こらこら)

しかもしかも、会場の笑いがひとしきり収まった後も、笑いが込み上げて、抑えるのに必死!…でした。

笑いのツボに入りまくりでした。
正塚作品は、こんな所も私のツボなのね…!

構成やストーリーは、やや詰めが甘いと思います…って、偉そうですみません。

ですが、ウィットに富んだ会話や、キャラクターの味付けなど、センスが良く、魅力的。

メインのキャラクターはそれぞれ良い味出してます。

悪役?敵役?…と思われた人でさえ、憎めなかったりします。

また、キャストが好演してました。
棒読み系の演技も見受けられましたが、それがかえって「らしさ」に繋がるキャラ設定になってたり。

実は、緻密に計算され尽くされた脚本であり、演出なのかもしれません。

…そうだ、これ肝心。

『デビュタント』は、主演の瀬央ゆりあへの愛がこもっていました。

せおっちを素敵に見せる仕掛け(演出)が諸処に施されていて。

カフェブレイク出演時、せおっちが話してくれた、印象的なエピソードがありました。

音楽学校(在学中?卒業時?だったかな?)時代、正塚先生に「腐るなよ」と言われた、と。

どんなに努力しても、なかなか成果が出ず、報われなくても、ヤケになるなよ。
諦めるなよ。
腐るなよ、と。

この話を聞いてから、私も自分自身に「腐るなよ」と語りかけています。
なぜか、とても響いたもので……心に。

95期の文化祭は、正塚先生が演劇のご担当でしたよね。
そういった関係もあったのかな。

奇しくも、瀬央ゆりあの初めてのバウ単独初主演を、正塚先生が手掛けて下さるなんて。

腐らず、精進してきて良かったね、せおっち。
本当に、本当におめでとうございます。

それでは、キャスト別感想へ続きます。


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