2018年3月25日(日)花組『ポーの一族』東京公演・千秋楽ライブビューイング思い出しメモ(その3)です。

曖昧な記憶に基づいており、科白はニュアンスです。
記憶違いがありましたら、どうぞご容赦下さい。

今回は、細かいところを掘り下げたいな…と。
どちらかといえば、原作ファンのスタンスで。

明日海 「1月1日に始まり、今日まで約3ヶ月半の普段より長い公演でしたが、私達はしょせん人間ですので…エドガーからすれば、瞬きするほどの時間だと思います…」

1月1日から3月25日までという事で、3ヶ月半ちょいと感じられたのでしょう。
落ち着いて数え直すと、3ヶ月弱ですが、明日海さんにとっては通常よりも長く感じられたのかもしれません。

宝塚初日、宝塚千秋楽、東京初日…と公演が進むにつれ、ご挨拶での緊張感が高まってらした印象があります。

そして、東京千秋楽では「胸が一杯で言葉にならない」……そんな風に見えました。

千秋楽を迎え、翌日からは、
「エドガーを一人ぽっちにしてしまう」と明日海さん。

ご自分がエドガーを演じる事で、誰よりもエドガーの近くに寄り添っていた明日海さん。

明日海 「どこかにエドガーは、今もいるかも」

明日海 「もしかしたら、どこかでエドガーに出会う事があるかもしれません」

明日海 「その時は……どうぞよろしくお伝え下さい」

明日海 「エドガーに話しかけたら、『覚えてるよ』と言ってくれるかもしれません」

「覚えてるよ」……これは、老境に差し掛かったジョン・オービンがエドガーに邂逅した、幻想的な場面の台詞です。

「君はエドガーか?」と声を掛けたものの、
「私の事なぞ忘れたろうね…」と独りごちます。

そんなジョン・オービンに対して、
「覚えてるよ、魔法使い」と鮮やかに微笑みかけるエドガー。

絶望と孤独の淵で、エドガーがアランをいざなった名セリフ
「君もおいでよ。一人では寂しすぎる…」は、あまりにも有名。

そして、こちらも原作ファンにとって印象深い場面と台詞、
「覚えているよ、魔法使い」を千秋楽のご挨拶で出してくるなんてね。

心憎いわ、明日海さん…!

この時のエドガーは、ジョン・オービンから見た『エドガー』なので、とても艶っぽい。

人間から見たエドガーは、蠱惑的で、捕まえようとしても手が届かない、謎めいた存在なんだな…と改めて実感する場面です。

個人的に『ピカデリー7時』のラストで、アランとエドガーが交わす会話が非常にツボ。

「クリスマスは?」
「ロンドンで」

なんてことないやり取りですが、二人の阿吽の呼吸が伝わってくるというか…。

明日海さんはぜひロンドンへ行くべきですよ。
そして、エドガーと再会してほしいですね…。
双子のエドガー誕生?!

れいちゃんもついて行きそうですね。
エドガーからアランの後任として、スカウトされたりして。

れいちゃんの事ですから、「私には、さゆみさんがいるので」とキッパリ断りそうですが。

……と、妄想が広がりますね…。
柚香光のアランもまた、完成度が高く、アランそのものだったと思います。


明日海 「明日からは(ポーの一族を)上演していませんが………皆さんでどうにかして下さい」

この後、ちゃんとフォローもされた明日海さん。

明日海 「萩尾望都先生の描かれた原作のマンガを読むとか、(公演の)DVDを観るとか…」

そうやって、ポーロスを埋めろと勧めて下さる明日海さん。

どうせなら来年あたり、続編を上演して下さってもいいんですよ…?

来年なら、メインキャストはほぼ在団しているでしょうし。
幻の舞台をふたたび…!

実現するなら、来年がぎりぎりタイムリミットでしょう。

どうですか、小池先生?
いかがですか、萩尾先生?
無茶振りしてますか、私?(←自覚ないんかい)


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