春爛漫、入学・入社シーズンですが、敢えて卒業ネタで久々に妄想 してみました。
珠城りょう 「ちゃぴ! お待たせ」
愛希れいか 「!(ぱぁぁぁっ…) たまさ…ま…(蒼ざめ)」
珠城 「…ちゃぴ?」
愛希 「……あ、はい…」
珠城 「どうかした?」
愛希 「…え?」
珠城 「なんか元気ないね」
愛希 「いえ…いえ、なんでも」
珠城 「それなら、いいけど」
愛希「…はい。 ご卒業おめでとうございます」
珠城 「ありがとう]
愛希 「たま様がいらっしゃらなくなったら、淋しいです…」
珠城 「卒業しても、隣にいるだろ?」
愛希 「建物は…そうですね」
珠城 「寮からも、まだ出ないし」
愛希 「それは…そうですね」
珠城 「じゃ、行こうか。 組の皆で打ち上げするって」
愛希 「…あっ…あの…!」
珠城 「なに?」
愛希 「…あ、…えぇと……さ、寒くないですか?」
珠城 「あぁ、うん、まだ肌寒いね」
愛希 「…寒いですよね…学ラン羽織るだけじゃ…」
珠城 「羽織ってるだけでも、かなりマシだよ」
愛希 「でも、風通し良すぎますよね…」
珠城 「風…?」
愛希 「……ボタン…ないから…」
珠城 「ボタン……あぁ、詰襟の」
愛希 「……あげたんですか?」
珠城 「うん。 欲しいっていうから」
愛希 「……え…」
珠城 「もう着ないしね」
愛希 「……そんな理由で…」
珠城 「なに?」
愛希 「たま様にとって、制服のボタンってその程度のものなんですね」
珠城 「じゃあ、ちゃぴにとって、制服のボタンってどの程度のもの?」
愛希 「…大切な…特別なものだって……私は思ってます」
珠城 「特別って?」
愛希 「好きな人に…あげるものだと…」
珠城 「誰より好きな、大切な人に?」
愛希 「…そうです」
珠城 「そうか。 ちゃぴはそう思ってるんだ」
愛希 「…はい」
珠城 「(ズボンのポケットに手を突っ込み、何かを取り出し)…はい」
愛希 「……たまさま…?」
珠城 「これだけは死守した」
愛希 「……これ、まさか……」
珠城 「不思議だよね」
愛希 「…不思議…?」
珠城 「なんで二番目のボタンなんだろう?」
愛希 「…え?」
珠城 「一番大切な人に渡すのに」
愛希 「……!!!」
珠城 「ちゃぴも知らない?」
愛希 「…は…はい」
珠城 「じゃあ、一緒に調べてみようか」
愛希 「…はい!」
まずは正統派(…のつもり)でした。
他組に続く!…かもしれません。
今更ですが、昨日4月17日(月)星組『スカーレット・ ピンパーネル』宝塚千秋楽おめでとうございました。