今日の午後2時過ぎ、鳥取を震源に大きな地震がありました。
近畿でもかなり大きく、長く揺れていました。
震源地に近く、被害を受けられた方、怖い思いをなさった方、今も心細い思いをされている方……。
何と申し上げて良いか、わかりませんが……心よりお見舞い申し上げます。
鳥取県在住の友人と連絡がつき、ご家族ともども無事とのこと。
すこしだけ、ほっとしました。
ですが、いまだ連絡がつかないなど、不安を抱えた方には、配慮の足りない記述かもしれませんね…。
さて……こんな時に心苦しいのですが……雪組『ケイレブ・ハント』感想続きです。
一昨日から本日昼休みにかけて、すでに書き上げていたものです。
不謹慎かもしれませんが、更新させて頂きます。
不快な思いを持たれた方がいらしたら、本当に申し訳ございません。
★マクシミリアン(月城かなと)
悪役です。
己のプロダクション所属女優を情婦にし。
情婦を運び屋として利用し。
楯突いた女をなだめ、安心させ、平然と殺す。
悪の華・れいこ様。
美形なら、何やっても許されますね。
月城さんのノーブルな美貌で、黒い役。
反則ですね、これは。
ウェルカム、反則。
ありがとう、反則。
悪事なのに「グッジョブ!」と叫んでしまいそう。
もちろん、心の中で。
★トレバー(縣千)
探偵事務所の雑用係・トレバー君。
金髪をリーゼントで固め、暇があれば櫛でセットする洒落者。
シャツにデニムとラフな服装で、上流階級が顧客の事務所には一見、似つかわしくありません。
…が、カズノ(彩風咲奈)も似たようなスタイルだから、いいのかな?
何か言いつけられると、すぐに動き出す機敏なトレバー。
大型犬の仔犬のよう。
探偵事務所のメンバーで歌い踊るナンバーでは、彩風咲奈さんと縣くんがひときわ大柄に見えます。
咲ちゃんは「背が高いな〜」
縣くんは「たくましいな〜」
この印象は、鳳月杏さんと珠城りょう君のそれに近いものがありますね。
りょうちゃんと、ちさと君……さすが兄弟、血は争えませんね。
(※ 珠城さんと縣くんに血縁はありません)
がさつで、脳細胞まで筋肉?みたいに見えるトレバー君を、ちさと君は繊細に演じています。
ガサツな役を繊細に…って、なんだか矛盾してますけど。
初舞台の時から、モブでも小芝居を細かくする人ではありました。
『1789』では、群衆の一人として。
『星逢一夜』では、村の子供や村人あるいは足軽として。
村祭で、娘役と連れ立って上手から下手へ歩くだけでも、娘役を愛しそうにみつめ、笑顔で話しかけるカップル感…すごかった。
ちぎみゆが切なく苦しいLoveだっただけに、村の若い二人の幸福感が…といっても、舞台の後方を横切るだけなんですけどね。
ちゃんと芝居してました、縣くん。
『るろうに剣心』では清里の他に、ヤクザの手下としても登場。
チンピラ芝居をしてました。
『ドン・ジュアン』では兵士マルセロの他に、村の男の一人として登場。
酒場で、エルヴィラ(有沙瞳)と少しですが、絡む処がありました。
マルセロとしては、桜庭舞ちゃんと恋人同士でしたね。
全体的に、娘役さんとの絡みが多かったドン・ジュアン。
娘役さんとの絡みは、男役として嬉しいのではなかろうか。
また、宝塚の娘役さんって、いそうでいない夢の女性ですしね…(うっとり)
『ケイレブ・ハント』のトレバーは、事務所の番犬というか、忠犬というか。
何か言いつかるたび、嬉しそうに駆け寄り、張り切って走り去るというね。
なんなんだ、トレバー!
大型犬の子犬だよ、子犬だけど大きいよ!
嬉しい、わんわん!
ドターン!…ってなるから、ちゃんと躾けられてるようで、そこまではしない。
なんかでも、いつか勢い余ってイロイロ押し倒すかもしれぬ。
ワンコですね、ワンコ。
10代の頃の香取慎吾くんを、少し彷彿とします。
身体は一番大きいけど、一番年下で、まだ少年。
縣くんって写真だと、大人びて賢そうな人ですよね。
実際、卒業時の成績は4番、雪組101期ではトップです。
なのに、トレバーは良い意味でバカっぽいというか。
愚直な……真っ直ぐな青年を体現しています。
愚かなまでの真っ直ぐさって、愛おしさを感じますね。
トレバーなりに、懸命に働いてるんだろうなぁ…。
不思議そうに書類をタテにしたり、ヨコにしたり…意味読み取れてない?!…様子とか。
櫛を取り出し、おもむろにかっこつけてセットしたり。
(堂々とサボってます)
事務所に再雇用される運びとなった、元秘書グレース(桃花ひな)に、相変わらずの語彙の少なさを指摘されたり。
それでも気にせず、笑顔のトレバー君。
可愛い事務所の弟分を、キュートに演じていました。
あの役は、大柄な縣くんを選んで正解ですね。
身体の大きさが、よりトレバーの幼さとのギャップを生み、筋肉バカっぽいキャラクターが鮮明に浮かび上がりました。
縣くんが普通に演じたら、もっと知的な青年になりそうですが、見事にバカっぽい。
バカっぽいし、服装や髪型はヤンキーテイストですが、基本は真面目で素直な人柄がそこここに感じられます。
かなり綿密に創り込んでる気がしました。
事務所のメンバーで歌い踊る場では、力強くキレの良いダンスを見せてくれます。
歌声は皆のハーモニーに合わせてるから、縣くん個人の声としては認識できませんでした。
でも、それで良いのです。
超絶歌ウマで、ひときわ声が伸びるだいもん(望海風斗)でさえ、自身の声を抑え、周りに合わせる事に専念してますから。
掛け合いデュエットや、複数でコーラスをする時に「相手と調和する歌い方」になっている雪組さんです。
これはもちろん、ショーにも生かされておりますよ。
それでは、ひとまずここまで。
チェリオ!…は、花組さん。
チェストー!…は、星組さんですね。
そう、星組の東京公演デザートが、公式サイトで発表されました。
その名も……『マロンッス!』
トレバーの言葉遣いと相通じるノリっす。
なかなか美味しそうッス!
東京公演デザートの名前が、毎回とても楽しみ♡
宝塚大劇場デザートも、名前で遊んでくれないかな?
すべってもいいから。
大劇場スイーツ、お味は良いですし♡
東京公演デザートも食べてみたいものです。
新源氏物語の時の分しか食べたことなくて。
いつも写真を拝見しながら、想像の翼を広げてます。