明日海りお様ゲストのスカイステージトーク『ドリームタイム』

メッセージ等を通して、「ぜひ観るべし」と強く薦めて頂いておりました。
ブログの感想を拝見してても、とてもラブリーな様子。

先日、録画ディスクを戴きまして、ついに観ることが叶いました。(裏表スカーレット様、ありがとうございます)

確かにこれは、明日海ファン必見ですね。
う~む、明日海さん、可愛すぎます…!
感想を書こうと思いつつ、うっかり違う方向に進んでしまいました……妄想が。

それでは、BLが大丈夫な方だけ、どうぞ~。




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「花組の水美舞斗です」
「飛龍つかさです」

水美さんと一緒にMCを務める番組。
本日のゲストは、我らが花組のトップスター明日海りおさんだ。

「さゆみさぁ~ん」
「はぁぁ~ぃ」

フニャフニャ笑いながら、明日海さんが登場。

「今日も素敵ですね」
「本当にそう思ってるぅ?」

思ってます、思ってます!

「今日のこだわりは?」
「そうですね、えっと…今日は二人に『どんな格好にしようか? 私は何でもいよ、ジャージでもパジャマでも何でもいいよ』と…」
「じゃあ、パジャマにしなよ」

突然、第4の声が矢になって飛んできた。

「まあさま?!」
「やっほー」

明日海さんが見上げた先に、宙組トップ朝夏まなとさんが立っていた。

「スーツだね、みんな」
「花組の男役ですから…」
「それ、固定観念だね」
「こていかんねん…?」
「思い込みってこと」

番組収録中だけど、何かもう二人でどんどん話を進めてる、花トップと宙トップ。

「捨てよ? 思い込み」

朝夏さんが、明日海さんに近づき、ぐっと覗き込む。

「……はい」

強い瞳に引き込まれ、明日海さんが頷く。

「よーしよし」

朝夏さんが、明日海さんの頭をわしゃわしゃなでる。

「みなみと、飛龍くんも着替えてね」

わー…朝夏さんにお名前を読んで頂いた…♡
…って、何に着替えれば?!

「お衣装部で借りておいで、パジャマ」

朝夏さん、私の考えが読めるんですか?!

「じゃあ、三人分…」
「二人分でいいよ。 みりおの分は、私が用意するから」
「?…はい、わかりました」

お衣装部でパジャマを借り、楽屋で着替え、スタジオへ戻る。

「お待たせしました、さゆみさ…!」

そこにいた明日海さんは、ぶかぶかの白いワイシャツを羽織っていた。
長い袖は余り、指先が覗くかどうか。
裾から白い太ももが、ちらちら見え隠れ。

「…わぁ、さゆみさん、セクシーですね~」
「だろー?」
「え~、そうかなぁ」

見た瞬間こそ、息を呑んでいた水美さんが、キラキラした瞳で明日海さんをみつめる。
腰に手を当てた、ドヤ顔の朝夏さん。
裾を手で引っ張り、もじもじしてる明日海さん。

「…あの、なぜワイシャツなんですか?」
「なに、知らないの?」

朝夏さんの大きな瞳が、こちらに向く。

「は、はい」
「彼氏のシャツだけ羽織る。 これ、パジャマの基本だよ?」

……そうなんですか?!

「そうなんですか…?」

私の心の声を代弁してくれた明日海さん。
さすがトップだけあります。

朝夏さんは、悠然と頷く。
無言の説得力。

「お袖から手が出てなくて、かわいいですぅ♡」

水美さん、すっかり朝夏さんに毒され……いえ、シャツだけ羽織った明日海さんの愛くるしい姿に目を眩まされてます。

「さゆみさん、脚ほそーい」
「やだ、見ないで」
「なんで? 綺麗な脚じゃん」
「やめてください、まぁさま~」

シャツの裾から伸びた、明日海さんの白くて細い脚に目が釘付けになる。
太ももを手で隠そうとしても、隠しきれるわけもなく。
そんな様子も愛らしくて、クラクラする。
…ていうか!
シャツ、第二ボタンまで外れてるんですけど!
うつむくと、胸元が開いちゃうんですけど…!

「さ、さゆみさん」
「はい?」

きょとん、と私を見上げる明日海さん。
あまりの愛くるしさに、しばし言葉を失う。

「どうしたの、つかさ?」
「…あ、あの…胸が…」
「むね…?」

ほわぁ…と己の胸元に明日海さんが目をやる。

「……あっ…!」

はだけた胸元に気づき、片手は裾を引っ張ったまま、とっさに片手を胸元へやる明日海さん、
次いで、シャツのボタンを留めようとする手を、朝夏さんに捕らえられた。

「こらこら」
「まぁさま?」
「ダメでしょ? ボタンきっちり留めたりしたら」
「でも、見えちゃう…」
「見えそうで見えないのが、いいんじゃない」
「え~、でも…恥ずかしい…」

頬をうっすら染め、手で胸元を隠そうとしながら、恥じらう明日海さん。
その姿に、水美さんと私はもちろん、さしもの朝夏さんもグッと来たようだ。
この場にいる我々三名、男役ではなく、本物の男になりそうです、さゆみさん…!

「まあさまー?」

突如として、空気が切り裂かれた。
不意に飛び込んできた美声は、朝夏さんの奥方の…

「凛音?」
「何をオイタなさってるんですか? 古巣で」
「ん? あぁ」
「休憩時間は終わりです」
「はいはい」

実咲さんが、我々に頭を下げる。

「撮影のお邪魔して、失礼しました」

水美さんと同期なのに、しっかりされてる。

「またね、みりお」

最後に振り向き、明日海さんに淡くウィンクを贈り、朝夏さんはスタジオから去った。


「…きがえよっか?」
「え~? きがえるんですか?」
「だって、はずかしいよぅ」
「さゆみさん、かわいいのにぃ」
「マイティもかわいいよ? そのパジャマ、アルジャーノンのでしょ?」
「あ、わかります? アーネストの…」
「わかるよぉ」

ひらがなでしゃべる明日海さんと水美さん

「はい、わかりましたっ! とりあえず着替えましょうか?」

それぞれ楽屋に追い立てる。
水美さんとは一緒の楽屋。
明日海さんのシャツだけ姿を思い出し、二人ともしばしボンヤリしつつ、なんとか着替え、ダッシュでお衣装部へパジャマを返却。

「おっそ~い」

スタジオには、明日海さんが先に戻られていた。

「すみませんっ」
「お待たせしました」

頭を下げる私達を、ふんわり笑顔で包んで下さる。

「お衣装、ちゃんと返してきた?」
「はい!」

返事をしてから、ハッと気づいた。

「…さゆみさんのお衣装は…?」
「あれは、いいの」
「いいの、とは?」
「まぁさまのだから」
「朝夏さん…の?」
「こないだ、お借りしたシャツを返す約束してたから」
「お借りした…?」
「そう、泊まった時」

サラッと。
サラッと、言いましたよね?

「そうなんですか~」

水美さんは無邪気に笑ってる。
明日海さんも、ほんわか笑顔を浮かべる。

「さゆみさん、あのシャツ…」

パジャマとして、お借りになられたんですか?

「ん~? 」
「……いえ」
「なぁに、つかさ?」
「…えっと、アイロンもご自分で?」
「うん」
「ふだんから?」
「それはあんまり~。 時間ないし」
「ですよね」

明日海さんに笑顔を向けると、明日海さんもにっこり微笑んで下さる。

「うん。 まぁ様のだから、特別」

そーなんですかっ?!

「それじゃ、最初から…やり直そっか?」
「はっ…はい」

明日海さんは、ほわほわ愛くるしい。
こんな可愛らしい人、そりゃ近くにいたくなるだろう。
手許に置きたくなるだろう。
研4の私でも、そんな気持ちになるんだから。
研14の朝夏さんからすれば、研13の明日海さんはそりゃ可愛くて堪らないだろう。
研7の水美さんは…

「さゆみさ~ん」
「なぁに~?」

…水美さんは、明日海さん側のタイプかな。
お二人で並ぶと、こりすが二匹。
チップとデイルだ。
水美さんは、同期の柚香光さんとご一緒の時も、チップとデイルだと思ったけれど。
明日海さんといらしても、チップとデイルなんだなぁ。

「あ~、いいね~」
「約束ですよ、さゆみさん」
「うん、わかった~」

チップとデイルはほわほわ、やけに盛り上がっている。

「どうされたんですか?」
「あ、マイティん家でね、れーちゃんも呼んで、今度パジャマパーティしようって」
「えっ?」

…そういえば、着替えながら、さりげなく携帯チェックされてたような…。
まさか、あの短時間で、柚香さんに連絡を?

「楽しみです~♡」
「ねー? 楽しみだねー♡」

無邪気な明日海さんと、無邪気に見える水美さん。

「つかさも来る~?」

明日海さんが、私に話を振った瞬間、水美さんの表情を伺う。
鉄板のキラキラ笑顔は貼り付いたまま。
表情が読めない…!

「はい、ご一緒させて下さい」

おそらく、ここは空気を読んで遠慮した方が良いのだろう。
しかし、敢えて空気を読まない事にした。

パワフルな95期の前では、木っ端微塵の予感はする…けれど。
王子様になりたい…なんて、目指すのもおこがましいけれど。
10年早いと、いなされそうだけど。

この人を助けたい。
守りたい。

そう思わせる人なのだ、明日海さんは。



la fin


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