初演キャストがゲスト参加されての豪華座談会。

湖月わたる、安蘭けい、檀れいのお三方。
現役時代と変わらぬ、美貌とスタイル。
お三方とも、現役ジェンヌと並ばれて遜色ありません。
40代でこれだけ綺麗だと、今なら「美魔女」と言われるのかもしれませんが、そんな俗っぽさとは隔絶した輝きを放っておいででした。

王家前夜祭

★新旧ラダメス

湖月わたるさんと朝夏まなとさんは、お二方とも陽の気を放っておいでですね。

すらりと背が高く、しっかりした骨格の、明朗快活な笑顔が印象的なトップさん。
まぁ様と共通したものを多々お持ちの方ですね。

服装はパンツにブーツ、現役男役の休日ファッションの風情。
かっこよかったです。

湖月さん、将軍ラダメスの長剣と久々のご対面。
長い刀剣なので、取扱が大変そう。
12年ぶりにラダメスの剣を構え、剣技の型を披露して下さいました。
「扱いづらい」と仰ってたのに、いざ構えると決まってます。
将軍の威厳がこもった太刀さばき。
現役でいけます、湖月さん。

続けて、朝夏さんも披露。
忠実に教わった事を再現しよう、とされている様子が窺えます。
最初はやや緊張気味ながら、いざ構え始めるや、流れるような動き。
流麗とは、まぁ様のためにある形容詞ですね♡

剣技を披露した後は、長い鞘に収めねばなりません。
湖月さんが鞘を持ち、朝夏さんが剣を持って、丁寧に挿入。
「二人の初めての共同作業だね♡」
やや手間取る朝夏さんをフォローし、ジョークを飛ばす湖月さん。
魅力的な方ですね。

終盤でラダメスの歌を披露して下さいましたが、もうね、ファラオでした。
オーラが、場を制してました。
陽のオーラを放射する、ダイナミズム溢れるラダメスでした。

湖月さんは朝夏さんより、はっきりくっきり長身に見えましたが、おそらく少し高め~ほぼ同じ位かと。
湖月さんは約12~15cmヒール、朝夏さんは5~7cmヒールでしたので。(目測なので曖昧ですが)


★アイーダ

初演アイーダ役の安蘭けいさんは、純白のシンプルなドレス姿。
テレビ等のメディア出演の際、元男役としてパンツ姿も披露される安蘭さん。
アイーダは娘役なので、役に合わせてのセレクトでしょう。

白は膨張色なのに、とうこさんがお召しだと細くて薄い。
とある番組で「太れない体質」と仰ってましたが、驚くほど華奢。
私のナチュラル肉布団を差し上げたいです。

安蘭さんの歌は、その美声に圧倒されます。
「娘役は男役とは発声方法が違うし、アイーダはアムネリスより音域が高いので、苦労した」
と仰ってましたが、堂々のハイトーン・アルトでした。

ちなみに、アイーダがソプラノで、アムネリスがアルトなのは、オペラでは大抵「ソプラノ=主役、アルト=敵役」だからでしょう。
宝塚で置き換えると、トップがソプラノで、二番手(振られ役)がアルトという振り分け。

とうこさんの美声は圧巻でした。
みりおんのソプラノも見事でした。
12年前も今も、アイーダ役は磐石の布陣ですね。


★アムネリス

初演アムネリス役の檀れいさんは、鮮やかな赤紫色に金糸刺繍の肩出しドレスで登場。
金麦スマイルを振りまく、華やかな美貌。

正直、檀さんがこんなに面白い人だと思いませんでした。
及川光博が嫁にするだけあります。(意味不明)

「毎日、500グラムずつ体重が減っていった」
「だから、しっかり食べるのよ」
と怜美うらら嬢にアドバイス。
檀れい女史おすすめの食べ物は「卵かけごはん」
宝塚大劇場での公演中、毎日すみれキッチンで卵かけごはんを召し上がってたそうです。
「パンは駄目! ごはんよ、ごはんを食べるのよ!」
熱弁をふるう檀さんの隣で、安蘭さんが小刻みに震えてらしたような。
湖月さんは堂々の笑顔。
これから先、卵かけごはんを食べるたび、檀れい様を思い出すことでしょう。

檀さんは他にも、「あのシーンで着るあの衣裳は、足に突き刺さる」など、豪華ゆえに重い衣裳についてアドバイス。
ロマンティックな場面だったのに、痛かった…と。
それ、どんなアドバイス?
面白すぎるやろ、檀れい!…様。

そして、歌唱ですが。
お上手でした。
「檀れいは歌が弱い」との噂は、現役時代の初期の話だったのか、楽曲との相性が良いのてしょうか。(音域が合ってると、声も伸びますし)
安定したメゾソプラノを聴かせて下さいました。


★再びラダメス

檀さんとは逆に、「二幕物の芝居で、運動量が少ないわりに、しっかり食べて太った」というニュアンスのお話をされた湖月さん。
衣裳の丈出しをしてもらったとか。

湖月さんは「肉を食べるのよ、朝から肉」と、朝夏さんにタンパク質摂取を推奨。
朝夏さんも、神妙に頷いてました。

また、朝夏さんの大きな瞳について触れてらっしゃいました。
湖月さんから見ても、朝夏さんの瞳は印象的なようでした。


★並び方

宙組キャストは、舞台中央から下手に向かい、朝夏・実咲・真風。
トップコンビ・二番手、の並び。

対して、元・星組初演キャストは、舞台中央から上手に向けて、湖月・安蘭・檀。
作品の主役コンビ・振られ役、の順番。

見方によっては、トップ男役同士がくっついて、トップ娘役が蚊帳の外というね………BLっぽいですね。(オイ!)


★マントの裾さばき

トーク終盤では、ゲストと宙組トップコンビを残し、歌の準備の為に一足お先に退場する面々。
その折、煌びやかな衣裳のエジプト組のマント、裾さばきの華麗なこと。
銀英伝を思い出しましたよ…!

銀英伝は、2012年のかなめ様トップお披露目公演。
あの時は、朝夏さんが真風さんと似た立場でしたね。
「同じ立場」と言い切れないのは、盛大な番手ぼかしをされ続けたからですが。

雪組、花組、星組に続き、宙組も番手を明確に打ち出してきたのは、過去の反省でしょうか。
残るは、月組ですが……カオスですね。

とりあえず、朝夏さんと真風さんの並びは、予想を上回る麗しさでした。
トップと二番手ががっつり組んだお芝居やショーを早く観てみたいです。



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