千里は、落ち着いて眠っている


パパが、酸素屋さんに電話してボンベの追加注文と濃縮器の流量を上げる方法を相談していた

午後
ボンベの配達やら何やらで、結構バタバタ(^^;)(;^^)

酸素配達屋さんの他に、酸素屋さんもやって来た。

そんなこんなで
…のどかが、車を自宅前に路駐
…10分しない内に…駐禁(ーー;)
マジ…この状況で…
勘弁してくれよ…


菜花先生と研修医サイト君が、往診にやって来た。

菜花先生が、そっと
ママだけに渡したもの

「これを預かって下さい。」

バックの中身は、見なくても大体想像は、ついた……

…それは、その時が来たら必要になる物…
エンゼルセット

誰の目にも留まらない様に、押し入れにいれた 。



酸素屋さんの機転で、濃縮酸素器を2台連結!
裏技だそうだ

そうした事で、濃縮器から送られて来る流量は、10リットル相当になる

これでひと安心

酸素屋さんが来た時に、菜花先生がいてくれた事も、話が早くまとまって、ラッキーだった

ロピオン(痛み止め)を流す時間…

ママは、ロピオンのアンプルを手でパキンと切る…

アンプルも切れるが…指も切れる(T_T)
相変わらず上達してないママ…

見かねた菜花先生が
何本か、シリンジに作り置きf^_^;

「これで、お母さんの指がケガしなくて済みますよ。明日また余分に、作りますからね」


菜花先生は、千里のベッドの横に座り
千里にピッタリ寄り添っているプーちゃんの背中をずーと撫でていた

菜花先生は、哀しい瞳だったけど
、その眼差しは、慈愛に満ちていて
私は、観音様の様だなぁって
思ってしまった…


菜花先生達は、夜遅くまで付き添ってくれた


千里が目を覚ました

ママが
「バッパが来たよ
明日は、バッパの誕生日だからね
明日、バッパのお誕生パーティーするからね!」


千里が、「うん」と頷いて

急に、歌を唄いだした…

「ハッピーバースデイ♪~トゥ♪ユー♪ハッピーバースデイ♪~トゥユー♪」


ちゃん~
バッパの誕生日は、明日だよ
…だから明日
あしたも歌を唄うんだよ
かならず




2010.10.30