先日開催の「たづこ先生の健康教室」では
腸についてお話しさせて頂きました☺️

一口に「腸」と言ってもその働きは幅広く、どのように 皆さんにお伝えすれば良いのか大変悩みました(;・∀・)
ですが、やはり、ワタクシの信条として、病気にならない体作りの根底には
「バランスの取れた安全な食事」がありますので、そこへ着地できるように話を組み立てました。
昨今の研究では、腸は食べ物の消化吸収だけでなく、免疫に大変重要な働きをしていることが分かってきています。
私たちの口から肛門までは1本の管になっていて、体の中でありながら外の世界。外の世界にはコロナのようなウイルスや細菌達がうようよいますから彼らが私たちの体内に侵入しないように防御しなければなりません。そのために腸管には免疫の働きを担う細胞や侵入者と直接戦うたんぱく質(抗体)が存在しています。
その他にも食物などに含まれる大量のたんぱく質によって引き起こされる過敏な免疫反応を防ぐために経口免疫寛容というシステムも腸管は持っていて、未消化のたんぱく質がやって来た時も過剰な免疫反応(食物アレルギー)を起こさないようになっています。(私たちの体は普通、肉魚などのたんぱく質はアミノ酸という小さな分子にまで消化してから吸収しますが、消化機能が落ちるとたんぱく質はその大きな単位のまま腸までやってきてしまいます)
ですが、戦後の食生活の欧米化により、腸内細菌達の種類、数、バランス等が変化してきたため、この免疫寛容が十分働かず、アトピー、喘息をはじめとするアレルギー疾患が増えたのではないかと考えられています。(その他の生活習慣病、ガン、心の病気等も腸内細菌達が関係していると言われてます。)
阿部前首相の持病である潰瘍性大腸炎は原因はまだはっきりとは解明されていませんが、遺伝的な要因に加えて食べ物や腸内細菌、化学薬品などが影響しているのではないかと言われています。
これらのことからもどうやら腸の免疫システムを最大限に発揮するには「腸内細菌」達の調子を整えてやれば良いことが分かります。
「腸内細菌」達が喜ぶのは彼らの餌になる発酵食品や食物繊維。
腸の中にこの餌がたっぷりあると「腸内細菌」達は腸のエネルギー源となる短鎖脂肪酸を作ってくれるので腸は元気に働けるというわけです。
そういうわけでワタクシは皆さんに普段から発酵食品を摂ることをお勧めしています。

次回「たづこ先生の健康教室」は
「ワタクシ愛用の漢方薬とサプリについて」
時 12月21日(月)13:30-14:30
所 西鈴シティコート2階集会所
参加費 500円
ワタクシが自分で飲んでいたり、家族に飲ませている漢方薬やサプリについて解説します❣