三井物産が出資し、今年日本上陸か？と噂のインポッシブルバーガー。
ビルゲイツ、グーグル、香港の大富豪 李嘉誠、他大手のインベスターも投資しているという
話題の植物のみから作られたバーガー。
アメリカではすでにロサンゼルス、テキサス、ニューヨークのレストランで販売が開始されてい
ます。 販売時は行列や売り切れが続出するほどの売れ行きだったそう。
現在生産性を上げるために工場を建設中。 そこが稼働を始めれば現在の２５０倍の
生産が可能になるという事です。
インポッシブルフーズ 創設者、CEOであるパトリック ブラウンさん。
１９５４年 アメリカ生まれ。
３０年以上ベジタリアンだった彼はその後ビーガンになり１０数年経ちます。
スタンフォード大学生化学教授。 有名な遺伝学者でもあります。
「インポッシブルフーズのゴールは食の流通を変えることにあります。
肉を食べるのを止めよう！というよりも環境や動物を傷つける事なく、ヘルシーで
美味しい植物性の肉を従来の肉より安く提供する方が効率的ではないかと思いました。
環境や健康に気を使っている人はもちろんのこと、そんなことは全く気にしない人でも
美味しくて安ければそっちを買うでしょう。」 ブラウンさん
今後、バーガーだけでなく鶏肉や魚、乳製品など動物が使われている全ての製品を網羅す
る事を目論んでいるようです。
「ターゲットの顧客層はビーガンやベジタリアンではなく一般層です。
今は数点のレストランだけですが、近い将来の狙いは
価格を下げチェーン店やスーパーマーケットなどグローバルに展開する事です。」
動物を犠牲にせず肉を作ろうとしている会社はこれだけではありません。
三井物産が目を付けているもう一つの会社、ビーガンマヨネーズで有名なジャスト（旧ハンプトンクリーク）
は細胞から作る肉の開発に取り組んでいます。（三井物産の株買っておこうかしら？？）
もと心臓外科医が率いるメンフィスミート
大手精肉会社タイソンが投資し話題となったビヨンドミート
この他、多国の会社や大学が代替タンパクの開発を進めています。
カリフォルニア大学UC バークレーでも植物性ミートの研究コースが設けられました。
現在生徒４５名。 優秀な生徒には５０００ドルの賞金付きというものです。
色々な国から生徒が集まるUCバークレー。 環境や動物保護はグローバルな問題です。
ここで学んだ事をこの若者たちが自国に持ち帰り広めて行ってくれる事が期待されますね。
多くの投資家が環境を破壊している一番の原因である畜産業は人口増加が加速している今
後持続不可能であり、近い将来植物性や代替タンパク質に移行せざるに得ないだろうと
見ているようです。
これからは食品に限らず色々な分野で環境と動物に優しい商品が
開発されていくのでしょう。
インポッシブルフーズのブラウン氏は
「この分野の開発は投資家やスタートアップビジネスには大きなチャンスでしょう。」
としています。
これらが成功すれば今までにないスケールの動物保護活動になる事でしょう。
こういったニュースを目にするたびに
もしかしたら動物が救われる日は私たちが思っているより近くにやってきている
のではないかと励まされます。
（そうであってほしいと強く願います。）
パトリックブラウン 日本語訳付き
http://suprememastertv.com/pe/?wr_id=137