一般知識等の政経社の解法の鉄則③ | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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誤って、解法の鉄則②の記事(生協に関する問題)を消去してしまいました…。

消去というか、先日の記事を上書きしてという罠です。

いやいや、気を付けないと。

 

それにしても、改正民法は、勉強をすればするほど、訳が分からくなります。

改正初期段階は、「今後の解釈に委ねられる」という部分が随所にあるため、結構気を使うところが多いんですね。

というか、改正って…そういう解釈が生まれないように明文で明らかにすることも目的なのでは…うーん。という、よく分からないジレンマに陥っています。

 

11月の改正民法講義までには、相当の実力まで上げて臨む所存ですので、よろしくお願いします。

 

それはさておき。

 

タイトルの件です。気を取り直していきます。

まずは、問題から。

 

近年の日本の貿易および対外直接投資に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。(H30-50)

 

1 2010年代の日本の貿易において、輸出と輸入を合わせた貿易総額が最大である相手国は中国である。

2 日本の貿易収支は、東日本大震災の発生した2011年頃を境に黒字から赤字となり、その状況が続いている。

3 日本の対外直接投資を見ると、今後更なる成長が期待されるアジアやアフリカ諸国への投資規模が大きいのに対し、北米や欧州への投資規模は小さい。

4 日本の製造業における国内法人および海外現地法人の設備投資額のうち、海外現地法人の設備投資が占める割合は一貫して上昇している。

5 日本との間に国交が成立していない国・地域との貿易取引は、日本では全面的に禁止されている。

 

この問題は、日経キーワード等に目を通していると、比較的解きやすいです。

知識的にも大体で良いので押さえておきたいですよね。

 

 

しかし、本ブログ企画は、知識ではなく、知らない場合の現場思考やテクニックをお伝えするところに趣旨がありますので、簡単に解法の側面から解説を試みます。

 

1 2010年代の日本の貿易において、輸出と輸入を合わせた貿易総額が最大である相手国は中国である。

 

→ ノーヒントという感じの問題ですが、「貿易総額が最大」というところに着目することが重要だと思います。国の規模が大きくかつ先進的な国との取引が最大になるはずですから、筆頭として挙がってくるのは、アメリカ・中国辺りでしょうか。フランスやドイツなどのヨーロッパ諸国も悪くないと思いますが、規模から考えるとアメリカ・中国には及ばなそうです。このように、ランキングを推測する場合、規模感を把握することが重要です。ひとまず、△で置いておきます。(悪くないなーくらいのイメージです)

(なお、2008年にリーマン・ショックがあったことが思い浮かぶと、アメリカが2010年代に1位に君臨するのは難しそうなので、この問題は○っぽいと思うことも出来ますが、本試験の現場でここまで考えるのは無理かなと思います。)

 

2 日本の貿易収支は、東日本大震災の発生した2011年頃を境に黒字から赤字となり、その状況が続いている。

 

→ 2011~2018年の間で、「状況が続いている」。つまり、変化はないということです。こういう問題は、作問後の状況次第では○になったり、×になったりしてしまいますので、「どこかで黒字になったことがあるので、×と確定できる」問題として作っている可能性が高いです。ひとまず、△×で置いておきます。

 

3 日本の対外直接投資を見ると、今後更なる成長が期待されるアジアやアフリカ諸国への投資規模が大きいのに対し、北米や欧州への投資規模は小さい。

 

→ この問題は、知識的にはかなり細かいことを聞いているように思います。しかし、解法的に見ると、「今後さらなる成長が期待される」という主観的な言葉(感想みたいなもの)が混ぜられています。試験問題は、客観的な事実に即して作られないといけません。感想等が書かれてしまうと、正しいかどうかの疑義が生じてしまうからです。したがって、この問題は、投資規模に関する客観的な知識で×と判断できるように作っているのだろうと推測できます。

このように、「主観的な言葉」が入っている場合、解法を発動してみると良いと思います。△×で置いておきましょう。

 

4 日本の製造業における国内法人および海外現地法人の設備投資額のうち、海外現地法人の設備投資が占める割合は一貫して上昇している。

5 日本との間に国交が成立していない国・地域との貿易取引は、日本では全面的に禁止されている。

 

→ 肢4・5は、同じ解法が使えるので、まとめていきます。この問題のポイントは、「一貫して上昇」、「全面的に禁止」という部分です。このように、例外を排除している場合、選択肢の射程がとても狭くなります。これを○になる可能性がかなり低くなるということです。したがって、よく分からなければ、△×で置いておくのが正解です。

 

そうすると、

 

1 △(ランキングの推測の原理からすれば、悪くない選択肢)

2 △×(現在の状況が変わると正誤が変わる可能性があるもの。○にしにくい選択肢)

3 △×(主観的な言葉が入っているため、このままだと正誤判定不能。とすれば、明確な×を入れているはず)

4 △×(例外を排除している選択肢なので、怪しい)

5 △×(例外を排除している選択肢なので、怪しい)

 

以上より、答えは1であるとしておくのが穏当であるという問題でした。

 

この問題から学べることは

 

① 日経キーワード等に目を通す時は、世界各国の規模感を意識すること

② 状況に変化があると正誤が変わる選択肢は危ない

③ 例外を排除するような選択肢は危ない

 

この辺りです。

過去問を勉強するときは、こういうことを意識しながらやると良いと思います。

 

それでは、続きはまた今度。

 

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