一般知識等の政経社の解法の鉄則① | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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一般知識等の政経社の問題は、一般的に準備をしていない分野からの出題が多いです。

(平成23~26年度くらいは、準備してきた分野が結構の割合で出題されていたのですが、平成27年度から、また取りにくい問題が増えてきました。)

 

もっとも、試験に強い人は、感覚で問題の解答に極めて近づくことが可能なようです。

(これは…自分にはあまりない能力だなと。)

政経社の得点がある程度安定している方の解法の鉄則とは何か。

色々とお話を伺ってみたことについて、問題を使いながら説明してみたいと思います。

 

政経社で重要なことは、7問をざっと見て、正解の期待値が高いものをじっくりと読み、期待値が低いものを適当に流すことです。

 

正解の期待値が高い問題とは、要は解法の鉄則から考えて、ある程度絞り込めるような問題を指します。

具体的な問題で見てみましょう。

(なお、この記事は、あくまでも「解法」の視点「のみ」から問題を読んでいくので、内容的に正しくない説明をしている箇所があります。これを前提にしてください。)

 

H30-47

2017年11月から始まった新しい外国人技能実習制度に関する次のア~オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。

ア 新しい制度が導入されるまでは、外国人の技能実習制度は、専ら外国人登録法による在留資格として定められていた。

イ 技能実習の適正な実施や技能実習生の保護の観点から、監理団体の許可制や技能実習計画の認定制が新たに導入された。

ウ 優良な監理団体・実習実施者に対しては、実習期間の延長や受入れ人数枠の拡大などの制度の拡充が図られた。

エ 外国人技能実習制度の円滑な運営および適正な拡大に寄与する業務を、国際協力機構(JICA)が新たに担うことが定められた。

オ 外国人技能実習制度の適正な実施および外国人技能実習生の保護に関する業務を行うため、外国人技能実習機構(OTIT)が新設された。

 

1 ア・エ

2 ア・オ

3 イ・ウ

4 イ・エ

5 ウ・オ

 

政経社の解法の鉄則として真っ先に挙げられるのが、方向性の確定です。

政経社は、ある制度の概要を問うものが多いです。

そして、ある制度には、二極的な視点があることがほとんどです。

そこで、考えられる二極的な視点をまずは考えてしまうとよいでしょう。

 

例えば、上記の問題であれば、「外国人技能実習制度」について、二極的な視点を考えてみます。

すると、

 

① 国家の政策的な便宜を図る

② 外国人の保護を図る

 

要は、国の利益を重視するか、外国人の利益を重視するかということですね。

これは、問題をざっと読むだけでもなんとなく把握できると思います。

 

いずれかで考えるか、をまずは決めてしまいます。

外国人技能実習制度は、平成28年度の問題でも出題されていますし、日々のニュース等の感覚からすれば、②を重視する方向性で考えていくのが穏当です。

(こういう大きな枠組みを把握するように努めるのが、日々の情報を取得する時のコツです。)

 

次に、なるべく具体的な内容を述べる選択肢を避け、より抽象的な説明にとどまるものを検討します。

具体的な内容には、細かいひっかけがある可能性が高いので、大きな枠組みの説明をしてくれている肢を優先的に検討するようにすると、答えが導きやすくなります。

 

これを前提に、問題47を検討してみましょう。

 

ア 新しい制度が導入されるまでは、外国人の技能実習制度は、専ら外国人登録法による在留資格として定められていた。

 

→ これは、制度の沿革を問うものです。二極的な視点も記載されていませんし、具体的な法令名もあるので、いったん避けます。(実は、過去問知識なので、本当は判断できないといけませんけれども。)

 

イ 技能実習の適正な実施や技能実習生の保護の観点から、監理団体の許可制や技能実習計画の認定制が新たに導入された。

 

→ ②の視点で肢が作られています。許可制や認定制を敷くことで、外国人の保護に資するというのですから、方向性から考えて△○だと判断します。

 

ウ 優良な監理団体・実習実施者に対しては、実習期間の延長や受入れ人数枠の拡大などの制度の拡充が図られた。

 

→ ①と②の間にあるような肢です。外国人の保護を考えれば、団体ごとの受け入れ人数枠の拡大はまずそうな気もする。もっとも、「優良な団体」に限定をかけているのだから、そこは別にいいのかな?というところです。△で判断を避けます。

 

エ 外国人技能実習制度の円滑な運営および適正な拡大に寄与する業務を、国際協力機構(JICA)が新たに担うことが定められた。

 

→ 円滑な運営というのは、①からの視点でよく使われますよね。もっぱら国家側の便宜を図る趣旨です。この時点で、ちょっと×っぽいな。と思うわけです。「適正」という部分はなんとなく良さそうです。さらに、JICAという具体的な機関名称が問われているため、積極的な判断は避けておきたい。以上より、エは、△×で置いておきます。

 

オ 外国人技能実習制度の適正な実施および外国人技能実習生の保護に関する業務を行うため、外国人技能実習機構(OTIT)が新設された。

 

→ こちらは、②の視点から考えて、○っぽいです。もっとも、OTITという具体的な機関名称が問われているため、判断を避けます。以上より、オは、△○で置いておきます。

 

ア △(判断しない)

イ △○

ウ △(①と②の視点が混ざっているので、判断が難しい)

エ △×(①の視点で作られている)

オ △○(②の視点で作られている)

 

こんな感じです。

ここで、組合せを検討すると

 

1 ア・エ

2 ア・オ

3 イ・ウ

4 イ・エ

5 ウ・オ

 

イは、視点から考え、かつ抽象的な説明にとどまるため、かなり自信をもって○としています。

したがって、イを含む3・4を消去します。

 

次に、オは、視点から考えると○であり、エは、視点から考えると×です。

具体的な機関名称が問われているのが怖いですが、これ以上は手詰まりなので思い切って判断します。

そこで、2・5を消去します。

 

解答は1です。

(しかも、アは過去問知識で×とすぐに分かるので、実際は、もっと自信をもって1が正解と言えるはずです。)

 

なんとなくですが、政経社は、視点をきちんと整理して、そこから「常識的に」考えられるか否かを試しているような問題が多い気がします。

(模擬試験は、逆に知識で押すイメージが強いので、上記の解法が通じないことが多いです。本試験問題を使った方が良いかもしれません。)

 

こんな感じで、何問か一緒にやってみようと思います。

参考までに。

 

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