松岡美術館 | じゅげむのブログ

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読書と日々の生活

梅雨が明けて、夏本番となりました。

白金台の松岡美術館というところにいってきたのですが、なかなかいい美術館でした。
常設展示は古代美術や現代彫刻、外国の仏像、企画展示は所蔵品から陶磁器や近代絵画が、ゆったりとしたスペースに飾られていて、ゆっくり見られます。

ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」はかわいかった!





本日はロビーコンサートがあり、武蔵野音楽大学の生徒さんによるクラリネットアンサンブルがありました。

数曲ありましたが、その中で一番好きだったのは、オペラ「魔笛」の夜の女王のアリア。
あの高音は楽器でも(楽器だから?)苦しそうでしたが、なんとか。そしてブレス(息継ぎ)が気にならないほど音楽に入りこませてくれるモーツァルトの曲の力はすごいと思いました。
あと、初めて聞いた高橋宏樹「3つの魔法」。雰囲気があってとてもいい曲でした。


最近読んだ本。

『幽霊探偵ハル 犯人をあばけ! 毒の吹き矢事件』田部智子(角川つばさ文庫)
シリーズ2作目。1作目ではハルの正体も気になるし、事件も気になるしで、やや焦点がずれた感じもありましたが、今回はみんなの役割がはっきりして、謎解きも、戦いも、楽しんで読めました。けっこう無茶をするこどもたちですが、ハラハラして、それもまたいいかと。

『レイさんといた夏』安田夏菜(講談社)
友だち関係のトラウマをかかえ、引きこもりの少女の前に現れた幽霊は、ちょっとヤンキーっぽいお姉さんで、記憶喪失(!)だった……。
このレイさんの話を聞いて、キーとなる人物の似顔絵を主人公が書いてレイさんの記憶を取り戻し成仏させようとするのですが、このひとつひとつのエピソードが妙にリアルで、心にせまってきます。みんな不器用だけど必死に生きていることが伝わってきて、とても好きな作品でした。