夢中になった本~アンブロークンアロー
小遣いがもらえなくなる、直前。
持ち金全てを、本に投入した。
その金額分、飯も食えなくなるし、酒も買えなくなる。
それでも、俺は、本を買うことを選んだ。
わずかな金額だったが、(1600円+税)
- アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風/神林 長平
- ¥1,680
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この物語は、ジャムという正体不明の異性体と、FAFと呼ばれる軍隊の中の
特殊戦機「雪風」と、そのパイロット深井零が敵の星(?)フェアリー星での戦いを描いたSF作品だ。
敵は、生物か無生物か、はたまた実際に存在するのかすらわからない、
とんでもない代物で、特殊戦の少佐が言うには、神を殺すに等しいという。
つまり、人間には見えない。「いる」と信じる事が出来る人にのみ認識できるというような……。
自分とは何か。
自意識とは何か。
今こうして認識している世界は本物か、それとも偽物か。
SFという物語の中で、哲学的な語りが多く、
量子力学などの記述も散見される。
俺の好きなものが全て詰まっている、といった感じで、
夢中になってしまった。
これ以上書くとネタバレになるので、やめておこう。
この「アンブロークンアロー」は連作の中の三作目で、
前作を読んでいないと、楽しめないだろう。
一作目と
- 戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)/神林 長平
- ¥756
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二作目も
- グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)/神林 長平
- ¥945
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興味がある方は、是非読んでみてください。
私のブログの読者ならば、多分、楽しめると思います o(^-^)o