反吐が出るような日々 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

反吐が出るような日々

妻がバスツアーに出かけていった。

俺は仕事で、妻からは、帰りには迎えが必要だというようなことを言われていた。

帰宅し、机の上に置いてあったツアーの予定表を確認した。

帰宅は夜の八時だった。

予定表には、夜食の予定は記載されていない。

俺は妻と娘のために、飯を作った。

いつものスパゲッティーだ。

時計に目をやった。

すでに八時をまわっていた。

俺は妻の携帯に、連絡をとった。

しかし、妻の携帯の電源は切られていた。

つまりは、俺が迎えにいく必要はないのだと、妻は携帯の電源を切ることで言っているのだった。



しばらくして、妻が帰宅した。

玄関を潜るなり、不愉快なため息。

犬の世話をしろという一言を発し、寝室へ消えていった。





翌朝、妻が起床したようだった。

俺は、すぐに布団から這い出ることが出来なかった。

何故だかわからないが、いつも熟睡できなかった。

真夜中に目覚めたりする。

自分より遅れて起床する俺を、妻はいつも罵るのだった。

それがわかっていても、体が動かない自分がひどく怠惰なのだと思い、自分を恥じた。

妻が起きてから三十分位して、俺はようやく布団から体を引き剥がすことが出来た。

妻と娘の布団を上げてから、俺は居間へ向かった。

扉。

開けた途端に、罵声が飛んだ。

「本当に何もしないんだから。私は忙しくって掃除なんてやってる暇ないから、あんたが家の掃除でもしてよね」


俺は無言で踵を返し、掃除機を引っ張りだした。


寝室。

廊下。

階段。

最後に居間。


寝室と階段を念入りにやった。

そうしているうちに、妻は出掛けるだろう。

もう、妻の顔など見たくはなかった。

階段が終わるころ、妻は出かけていった。

掃除を終え、一人で飯を食った。


スパゲッティー。

美味くもなかったが、自分で作った以上、捨てるわけにもいかないのだった。