十分だ~日々、生み出される問題
金をくれといっても無視された。
しかたなく、カードでガソリンを入れた。
月初めに、必要な額の半分しか渡されなかった。
小遣いといっても、ほとんどがガソリン代だった。
残りは一食100円ちょっとの昼食代に消える。
ついに、昼飯代すらなくなった。
こちらの嫌がることなら、どんな事でもしてやろうということなのか。
夜中、帰宅すると妻子はいない。
どこかの駐車場で車を止め、俺の帰宅を待ち、それから家に戻ってくる。
「あんな物騒なところに、娘と二人きりでいられない」
それが妻の言い分だった。
わずか数週間前までは、そんなことはなかった。
俺が帰宅すると、娘と一緒に休んでいたのだ。
どこが物騒なのだ、とは、聞かなかった。
娘と二人でいることが、どれだけのストレスかわかるか。
そう言われたからだ。
俺が改善できない問題を次々と生み出して、出て行くしかないという理由を作りたいのか。
妻は、帰宅すると無言のまま苛立ちを隠さない。
嫌なため息とともに、大きな音を立てて戸を閉めたりする。
もう、十分だろう。
布団に潜り込んでも、眠れない。
やっと眠れた。
そう思っても、また悪夢が俺を攻め立てるのだった。
続く