昨夜、嫁さんとシネプレーゴ行って来ました。
レイトショーは貸し切り状態。
見たかったのは東野圭吾原作の「容疑者Xの献身」。
(映画館で映画を見る楽しみの一つが「予告編」。そういえば、豪衆会の忘年会と、FC富士の先行上映会がダブってると誰か言ってた。「赤い糸」って溝端淳平クンの映画だったのですね。これも泣けるかもしれない。うん)
東野さんの本はほとんど読んでいる。
それでも映画化された「容疑者X」を見たかったのは、
「良質な推理小説」に浸りたかったからだ。
だからこの作品のトリックも記憶していたはず・・・。
(以下ネタばれあり)
「石神先生の試験問題は難しいんだそうですね」
「そんなことはない。単純なヒッカケです。
幾何の問題と見せかけて、関数の問題・・・」
そうなのだ。数学教師石神が用いたトリックは
アリバイのトリックと見せかけての
「死体のすり替え」だった。
そりゃあね。
憶えてたから、右往左往する刑事を笑って見てたさ。
でもね、途中から私もすっかり騙された。
何が天才数学者だ!
これじゃあこいつ、まるでストーカーじゃないか(怒)
・・・あれ?こんな話だっけ。
「もう一つのトリック」をすっかり忘れて、
映画を見ながら
堤真一さんの名演技に嵌められてしまいました。
いやぁ、めんぼくない。
そうでした。
もう一つのトリック・・・それは「動機の偽装」。
あまりの純愛に泣けます。
天才数学者石神哲哉は、なぜ
ここまで献身的な愛を貫くことが出来たのだろうか。
それが、ラストシーンで明かされる。
「行ってらっしゃい、おじさ~ん」と
歩道橋の上から呼びかける「みさとちゃん」の
天使のような笑顔。
家族の愛情を知らない男が
すべてを擲って守ろうとしたもの・・・
それに気がついた瞬間、涙は溢れて止まらなくなる。
容疑者Xの献身。
あなたの感性が試される映画だ。
yan