天風晴雄です。東電は次のステップである、
原子炉内での水素爆発を未然に防ぐべく、
原子炉内に窒素ガスを注入する作戦に着手しました。
水素爆発はコンクリート作りの建屋を吹き飛ばす
ほどのものすごい威力でした。(@_@)
万一これが最後の砦である原子炉内で起きれば、
原子炉が損傷して中の核燃料棒が破壊され、
大量の高濃度の放射性物質が空中に
撒き散らされる危険があるのです。(ノ゚ο゚)ノ
これがチェルノブイリ原発で実際に起きたわけです。
ちなみに、核燃料棒は表面がジルコニウム合金で
つくられた燃料被覆管につめられていますが、
これが核燃料棒の余熱で反応して水素を発生し、
これが酸素と反応して水素爆発を起こすという
メカニズムです。これは何としても防がなければ
なりません。しかしここに窒素ガスを入れれば、
反応を抑える事が出来るわけです。
最初、一部の配管からガスが漏れている個所が
見つかりましたが、その後点検した結果、
現在はガス注入により原子炉内の圧力が
上がり、作業は順調に推移している模様です。
東電では準備ができ次第、1号機に続き、
2・3号機でも続けて行う予定だそうです。
なお、心配されていた、作業による、
原子炉からの高濃度放射性物質の漏えいは
今の所、確認されていないようです。(・∀・)
☆2種類の原子炉の仕組み
☆核燃料棒の仕組み