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顔が四面あったり、手が4本あったりという異形のお不動さんもおられますが、多くは左手に縄を持ち、右手に剣を持っています。
１月２８日は初不動でした。
明王というのは、国や人民、仏法や信者を守る天の仏神で、大日如来の命を受けて、悪を退治するところから、多くは怒りの形相をしています。
不動明王・降三世明王・軍茶利夜叉明王・
・金剛夜叉明王・大威徳明王が五大明王と呼ばれ、その中でも大日如来の化身とされて、一番有名なのが「不動明王」と言われています。
サンスクリット語のお名前はアチャラ＝ナータで、アチャラとは、動かないもの。ナータは、守護者の意味である。
不動とは、道心の大にして静かなる義。と言われています。
見た目穏やかに微動だにせず、それでいてこころの中は道心（正しい道を求める心）
を大きく。という事らしいです。
顔が四面あったり、手が4本あったりという異形のお不動さんもおられますが、多くは左手に縄を持ち、右手に剣を持っています。
これは、左手の縄で悪しき心を縛り、右手の剣で悪しき心を断つためです。
右手に持つ剣は「黒滝の剣」で、この剣が不動明王の化身として独立したのが倶利伽羅（くりから）龍王。
倶利伽羅竜王が剣に巻きついた像は倶利伽羅不動として、不動明王とは別に祀られている事もあります。
不動明王はその髪を七つに結んで垂れされていますが、これは古代インドの奴隷の髪型で、その身にまとった衣も奴隷の姿をしています。
その意味は、迷える人々を悟りの岸へ導く事を現しているそうです。
後ろに火を背負っているのは、火生三昧（かしょうざんまい・火渡りのような捨て身の行の事）に入っても不動である事を象徴し、座っている石に水が流れているのは、清らかな水で、人々の火のような苦しみを流し消すという意味が込められていると言われています。
悪しき悪魔を断ち切るため、恐ろしい形相の不動明王は、人が踏み外した時に、すべてを包み込むように大日如来に対して、叱咤激励して正しい道に導いてくれる。
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