あれはまだ私がリトルボーイだった頃だったかいね。
父上と母上の仲人さんをしてくれた先生のお宅に伺った事がありました。
なんの話の流れでそうなったのかは記憶にございませんが、
その先生は、リトルボーイな私の目の前でミカンを右から左に動かして見せたのでございます。
その後、また左から右に戻したりもして見せたのでございます。
そして曰く
「動いたミカンはこの通り、元の場所に戻す事が出来るけれども、動いたその時間は戻す事が出来ないのだ。ふおっふお。。」
そんな感じの事をおっしゃったのでございます。
やがてリトルボーイはすくすく育ち
この通り立派で非の打ち所のない好青年になりました。
お金以外の全てが揃った好青年になりました。
その先生はもういらっしゃらないのですけれど。
iPS細胞関連のニュースに賑わう昨今、
ふとそんな事を思い出し、なんとなく憂鬱な気分になるのです。。