新日曜美術館 千住博

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フィラデルフィアのフェアモント公園内に

故吉村順三氏の設計した「松風荘」という和風建築があります。

そこに千住さんが無償で襖絵を描くというのの密着ものでした。
以前は東山魁夷の襖絵が飾られていたのですが

アメリカの風土にやられて駄目になって廃棄されてしまったので
千住さんはフィラデルフィアの気候に耐える絵の具探しからはじめてました。

(日本画絵の具のにかわでは乾燥にたえられないそうです。

 番組中、にかわ絵の具とアクリル絵の具の比較もあって面白かった。)
建物や景色全体のバランスから襖の地の色はベージュに決まり
白い水彩アクリル絵の具が
少しずつ少しずつ
壮大な水の表情を持ち
豪音を出し飛沫を上げ
いつしか深淵な滝になっていきました。
流れ一筋が納得できなくて
消す、描く、消して、また描く
最も美しいカタチを
まるではじめからそこにあるものを掘り起こしていっているかのような筆使いでした。
革新的な創造力と
日常を大切にしているからこその驚異の集中力が

圧巻でした。



千住博の本はいろいろ出ていますが、これは最近の一冊。

今まで読んだ千住先生の本の中で一番好きかも知れない。

千住 博
ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ

やさしい人柄と

芸術に向き合う真摯さと

ユーモア感覚

そのバランスがとてもよいから

文章にまで包容力を

感じてしまいます。

いばったり

へんくつだったり

不摂生であることが

アーティスト性だなんて

勘違いしているひとは

これを読んで出直したほうがいい。


DOHAアジア大会開会式

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録画すればよかったー!!

ぽかーんと口をあけて見蕩れるくらいにすばらしい演出でした。
淹れた紅茶を飲み忘れてすっかり冷めるくらいに感動的でした。

布と光と音と風と踊りと。知恵もお金もふんだんに!

日本文化の部分ではバクテンするちょんまげ裃武士とか
花魁と蛇踊りのコラボとか。笑えるけど、嫌な感じはしません。
さまざまなアジアの国の民族衣装を着た人が一緒に踊るの。
アラブ馬のうつくしいこと、かしこいこと。
イスラムの過去から現代への流れとか美しかったなぁ。
それぞれの参加国の抱えた事情はとても深刻だけど(日本は平和だ。)
それを乗り越えてのスポーツの祭典。
コリアは南北統一チームでの参加ですって。
実況の人が、ちょっとあなたフ○テレビの人ですか?ってくらい残念だったのですが……。それはそれとして、開会式はよかった。

ドーハの悲劇のドーハですが、カタールの首都。
石油の国で、カタールという国名の由来は「噴出する」なのだそうな。うまいね。国旗、かわゆし。医療と教育費は無料。
小さいけれど豊かな国だってことはこの開幕式の豪華さと細やかな演出でひしひしと伝わってきます。
豪華で派手なのに下品じゃない!(どっかの国とは大違い)
最後の曼荼羅なんて鳥肌ものでしたよ!!
イスラムの国なのでフェミニズム的にどうよ……ってとこもありますが、そこもだんだん改善されつつあるそうで。なんと、イスラムの国から女子の水泳選手も出るそうな! 快挙ですね!! 彼女の覚悟も立派です!応援しなきゃ!!
女性は黒衣をまとっているのですが、その黒マントの下の鮮やかな緋色や赤色の美しいこと! 表情が映えること!!
隠しているから余計に美しく見えるんだよね~と考えると、民族衣装の奥深さも感じます。

うーん、聖火の最終点火者は18歳の王子様@乗馬ですか!
きゃー!! 馬で急勾配を駆け上って
アストロラーベ(天体観測儀)を模した点火台に火を!!

巨大なアストロラーベが太陽のように上昇して、とても荘厳。


色んな美しいオブジェがたくさん出てきたけど
開会式の後はどうするのかなぁ。
この開会式、もう一回じっくり見たいなぁ。








そして、生中継が終わるや否や
「ポポラッチ」が連続で放映されています。。。。

『ヴォイニッチ写本』

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ヴォイニッチ写本の謎
著: Gerry Kennedy, Rob Churchill,
訳:松田 和也
 
『ヴォイニッチ写本』の存在を知ったのは、昨日の深夜のことでした。ミクシイのコミュをうろうろしてて、
「へぇ~! こんな不思議な本があるんだぁ~。」って。
ただそれだけの出会いだったのですが、偶然と言うのは恐ろしいものですよ。

今朝、たまたま時間ができたので

バスに乗って、いつも降りる駅を乗り過ごして美術館に行くことにしたのです。開館時間前に着いてしまったので、近くのミスドでちょっと休憩。(今日からミスドはポイントカード制に変わったのですね。)

で、いざ時間になって美術館に行ってみると、ちょっと困ったことに。

なんとまあ百人を越える中学生の団体。入り口で係員さんにごめんなさいといって引き返し、美術館には入らず。(あなたは、仕事でもないのに中学生の“団体様”と一緒に美術鑑賞がしたいですか? わたしは、たとえ仕事でも嫌です。)

で、隣の図書館へ。この図書館に入るのは何年ぶりだろう? と思いながら、折角来たから前から気になっていたある哲学の本を探そうと、奥の哲学書のコーナーへ。時間が早くて平日なせいか、以前はマナーの悪い人が多かった館内も比較的静か。うん、人がいないからね、静かだわ。(わざわざ、「マナーが悪くて痛んだり破かれたりした本」を展示している図書館の痛々しさ……。)

残念なことに、専門書の品揃えが極端に悪いのは今も昔もかわらずで、目的の哲学書は無く。

ふと視線をコーナーから外したら、そこに、この本が。


『ヴォイニッチ写本の謎』


うわ! と思いましたね。

「ヴォイニッチ写本」について知ったばっかりでいきなり出会うか!!


御縁に惹かれて手に取る。さすがに、この手の本はあまり人に触られていなくて新品同様。

さらにラッキーなことに図書館の机と椅子があいていたので、座ってじっくり読む。

結構な厚さだったのですが、あまりの面白さに一気に読みきってしまいました。(図書館めったに来ないので借りるのはかえって面倒だったし。)


「ヴォイニッチ写本」とそれにまつわる人の歴史、社会背景、謎解きへの格闘と冷静な考察。

非常に面白くって興味深い!!


これ、たまたま前の夜にその存在を知っていたからこそ、翌朝に出逢えたという、ものすっごい偶然に感謝!!


「ヴォイニッチ写本」は未だ解読されていない文字と挿絵を持つ本です。

独創的な挿絵。

そこに描かれる人物のどこかすっとぼけた表情がなんともいえません。

不思議な植物たちと、整っているのに謎だらけな文字!


謎って、なんでこんなにわくわくしちゃうのかしらね。

わからないままでも、充分にたっのし~い。