ストロングスタイルなヘルプデスク | 38度線の北側でのできごと

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38度線の北側の国でのお話を書きます

 ある日突然身に覚えのないメールが届く。タイトルは例えば「今後の業務改善計画について」という一見仕事に関係あるようなもの。

 

 本文に書かれているURLをクリックすると不正なプログラムがインストールされ大変なことになる。あるあるな話。

 

 もちろん防ぐ側も対策は取っていて、時々システム担当が訓練で全社員向けにそういうメールを社員宛に送る。ポチっとクリックしたら大変。システム担当や総務部に通報が行き「何やっとるんじゃゴラァ」とおしかりが来る。

 

 この訓練自体はどんどんやるべきだと思うが、大切なのはシステム関係の部署に事前告知しておくこと。それをしないとどうなるか。

 

「あのー、変なメールが届いているんですけど開けちゃっていいですか」という電話がヘルプデスクに何本もかかって来る。

 

 この仕事も長いので感覚的にピンとくる。同じ問い合わせ、同じ地方からの接続不可案件が3件来たらぼくは上司に報告を上げていた。ほぼ障害だった。

 

 この問い合わせも3件。公共機関なので大規模なアタック食らっている懸念があった。北の某国じゃないといいけどと思い報告を上げたところ「それ訓練です」との回答。

 

 なんだよ!なんでこの情報を共有しないんだよ!と部署内でプンスカ。

 

 上司は別のことで怒っていた。「なんで俺たちに開けちゃっていいんですかなんて聞くんだ。自分で考えろよな!」という。それも同感。

 

 そこで提案した。「我々はストロングスタイルなヘルプデスクを目指そうではないですか?」と。

 

 メールの本文のURL、押しちゃっていいですか?と聞かれたら「迷わず押せよ。押せばわかるさ」と答えるようにすればよい。

 

 大変なことになったらどうするんだ?「バカヤロー!」といって切ればよい。答えがない質問が来たら「馬鹿になれ」と答えればよい。

 

 箇条書きはこうする。

1!)

2!)

3!)
ダー!)

 

 午後からずっとそんな話。暇になった。前月比の問い合わせ件数が、なんと90%近いマイナスなんだ。暇なんだよな~。