タクラボ第1弾公演
神様お願い
タクラボでは、宅間さんが再び小劇場に立ち返り「攻めた実験的な作風」を目指すことで、「もしかしたら空振りで楽しめないこともあるかもしれないな‥」と一抹の不安もありました。
ですが、東京公演も連日満席で盛況のようでした。
大阪公演も連日多くの方が訪れたと思います。
私は、毎年タクフェスを一緒に観る友を引き連れて、大千秋楽を観てきました。
【期間】 2023年5月16日(金)~21日(日) 全7回公演
【会場】 ABCホール
【脚本・演出】 宅間孝行
【出演】
阿部力
「みじんの家」来客‥‥井上新渚
「みじんの家」来客(元記者)‥‥浜谷健司(ハマカーン)
新興宗教「みじんの家」教組‥‥宅間孝行
信者‥‥守屋慎之介
信者‥‥東別府夢
信者‥‥鎌田優花
教組の娘‥‥矢野ななか(森未来さん降板に伴い)
新興宗教「みじんの家」に母を奪われた息子‥‥渡口和志
【ストーリー&解説】
富士山の麓に広がる避暑地にひっそり佇む癒しの空間。そこに誘われてやってくる人々と手厚く出迎える人たち。心地よい空間の中で、やってきた人たちは癒やされていく。やがて会話は、少子化や若者の貧困、政治の腐敗や戦争にも及んでいく。熱く交わされる想いに人々は次第に熱に浮かされていく…そう、そこは新興宗教「みじんの家」の教団施設だった!! 宗教とは?悟りとは?洗脳とは?カルトとは?そして人間の幸せとは?
タクラボ第一弾が切り込むのは禁断の宗教の世界!
TABOO溢れる問題作!?
【WEB】 https://twitter.com/Takuma_new2023/status/1648970541595000834?cxt=HHwWhIDUjZL-qOItAAAA
今回は初体験のNFTチケットシステムということで、予約初日に大きく躓き狙っていた特別シートはすぐにSOLD OUTでゲット出来ず、D列をなんとかゲット。それでもシアタードラマシティのような大きなホールじゃなくて舞台が近くが観れて良かったのですが、そんなことより作品が素晴らしかった。
さすが宅間さん作。
笑いを要所要所に散りばめテンポよく進む楽しい舞台ですが、あれやこれやの直近の時事問題をふんだんに盛り込みいろんな問いを観る側に投げかけてくる考えさせられる作品でした。演者の方は、宅間さんの舞台に多く出ているハマカーンの浜谷さんが出ずっぱりで早口でしゃべりっぱなし。特に光っていました。
初見の若い役者さんたちも良かったです。特に宗教に染まって家族を顧みない母を引き戻そうと試みる渡口さんの嗚咽には泣かされました。
最高の作品でした。文句なしの満点です。
★★★★★
次回のタクラボ第2弾は来年1月。残念ながら東京公演のみというアナウンスでした。
あまりに良かったので遠征も視野に入れたいと思います。
その前に12月のタクフェス「晩餐」。楽しみにしています。