こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回のお話はこちら

 

 

 

どうもうまく伝わらないモヤモヤを抱えていた私。

 

接待から帰ってきた夜明けさんに伝えてみました。

 

 

わたしは夜明けさんに協力者であることを先生にアピールしてもらいたくて付いてきてもらったわけではないこと。

出来るだけ私と同じ温度感で当事者意識を持ってもらいたいこと。

 

この二点を伝えましたが・・・

 

 

夜明けさんには

 

わたしの心の中の黒い気持ちがちっとも伝わっていなかったと思います。

 

 

察してちゃんと言われればまさにその通りではあるのですが、

「夜明けさんに謝ってほしい」「夜明けさんに申し訳ないと思ってほしい」

この正直な気持ちを本人に伝えたところで、

夜明けさんがまっすぐに受け止めてくれるとも思えないし、

 

この複雑な心中を、ましてや性別も違う、感じ方も考え方も違う赤の他人の私達が共有できるとは思えませんでした。

 

 

人工授精のために小さな空き容器をもらってきました。

 

昔のフィルムケースをご存知ですか・・?

 

あんな感じの半透明の筒状の空き容器です。

 

 

この中に採取した精子を入れて病院に持ってくるようにと言われました。

 

 

 

 

わたしは小さな容器を見て、「こんな中に正確に入れれるものなのだろうか・・・」と疑問に思いました。

 

もうひとつ、「ミッションを意識しないといけない状態で

集中して取り組めるのだろうか・・・」という不安もありました。

 

 

だって、私との子作りではそれだけに集中できる環境であるのにも関わらずフィニッシュできないのに・・ですよ?

 

 

容器の中に入れないといけないわ、こぼしてはいけないわ、すぐに蓋をしなければいけないわ・・・。

 

 

これほどたくさんの注意事項を抱えた中で果たしてあの夜明けさんが出来るのでしょうか。

 

 

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容器を持って帰って夜明けさんに説明をしました。

 

 

病院が開いてる時間に持って行かないといけないので採取するのは日中になります。

 

 

つまり・・平日であれば出勤前ということになります。

 

 

 

 

出勤前にセックスをするなんて私達の生活では考えられません。

 

 

 

 

平日も無理、

土日であっても無理、

長期休みであっても

新婚旅行であっても無理。

 

 

 

 

 

いついかなる時であれ拒否態勢の夜明けさんなのに、

 

これだけの課題を抱えて、あの繊細な夜明けさんが出来るのだろうか・・・ますます心配になりました。

 

 

 

しかし、夜明けさんはあっけなく

 

「出来るよ」と言いました。

 

 

 

 

・・・・!

 

 

へ・・へぇ・・。

 

 

・・・・・出来るんだ・・・。

 

 

 

 

 

もっと渋るかなと思っていたら思いのほか潔い返事が返ってきました。

 

 

「出来るの・?」と聞き返しました。

 

 

夜明けさんはすぱっと「出来るよ。」と・・まるで朝飯前かのように気軽に返事しました。

 

 

 

出来るんだ・・・。

 

 

 

ズキッ。

 

 

 

 

 

 

 

何故だろう・・。

 

心の奥が少し痛みました。

 

 

 

 

出来るに越したことはないんですよ・・・。

それはわかってるんです。

 

 

 

ここで「こんなものに出せるか!」とか言われたらそれはそれで困るのは分かってるのですが、

 

 

複雑な気持ちでした。

 

 

 

出来るんだ・・・。

 

 

 

一人だったら出来るんだ・・。

 

突然だろうが朝だろうが関係なく出来るんだ・・。

 

 

 

 

わたしが誘ったらあんなに目の奥が凍るのに?

 

 

容器を目の前に渡したらこんなに気軽に返事をするんだ・・。

 

わたしとだったらどう頑張っても出来ないのに?

 

 

急に誘うなんてご法度。

気を使って気を使って万全の日を選んで声をかけても断られるのに・・。

 

 

出勤前の朝なんてもってのほかなのに。

 

お願いしたって無理なのに。

 

泣いたって出来ないのに。

 

 

 

 

 

一人でだったら・・・

 

そんなに簡単に出来そうなんだ・・。

 

 

 

 

 

そっか~・・・。

 

へえ・・・。

 

 

そっか・・。

 

 

 

 

 

わたしって一体なんなんだろう・・・。

 

 

 

 

 

虚しさが襲ってきました。

 

 

 

いやいやいや・・ダメだダメだ。

 

物事を進めるためにはここで私がうじうじしてるわけにはいきません。

 

 

 

だって誰に頼まれたわけでもなく自分が選んだ道なんですもの。

 

わたし「が」決めたことです。

 

 

一人だったら出来るんだとか、

わたしとだったら出来ないのに・・とかうだうだ悩んでないで、

 

それはそれこれはこれと

割り切って進めるしかないのです。

 

 

 

 

でも・・・割り切らなきゃと思う自分と、少しずつ傷ついていく自分と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分で選んだ道なのに、

 

 

前向きで協力的な夜明けさんに対して

 

 

胸の奥がずきっと痛んでいるのに、

 

 

 

この時の思いは今でも口にしたことはありません。

 

 

 

だって・・・。

 

 

言ったってどうしようも出来ないから。

 

 

 

 

 

・やるか

・やらないか

 

 

これだけの問題って返ってくるのわかってるから。

 

 

 

 

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