Lyoba Revisited/Thierry Lang


欧州ピアノトリオの中でも優雅さが一段と光るピアニストのティエリー・ラング。
前作のLYOBA企画からの新たなアプローチとして展開されております。
スイス出身の彼は西スイス山岳地方の宗教歌を取り上げアレンジしたものです。
合唱をルーツにしたチェロでのメロディラインは美しいの一言に限ります!
そしてラング自身の粒だった音が見事に融合しております。母国のアルプス山脈と壮大な景色をバックにして聴いたら涙がとまらないような気がします。
母国愛で全てを包み込むようなパワーが感じられます…マティウ・ミッシェルのフリューゲルフォンも哀愁漂わせて響きます。
この二人が共演するとやはり美しさが際立ってしまいます。
とにかく全てをゆだねて聴くことが得策です!