我が家では、一番最後にお風呂に入った人がその後お湯を抜いて掃除をするお約束。
えびねは、絶対に最後には入りたくないので(掃除したくない)、最後になりそうだと、先に入っている人のところに乱入するのです。
「ちょっと、えびね、入ってきたの?」
「ヒッヒッヒー、相談があるんだもん」
ぐぬぬ、そう言われれば引き下がるしかない。
「お父さんの誕生日が近いから、プレゼントの相談だよ」
なるほど、お風呂は密閉空間。
秘密の相談事にはベストですな。
お湯に浸かりながら話すことにして、えびねは髪の毛を洗い始めました。
ロングヘアを、自分で洗って乾かして手入れしているえびね。
横目で洗っているところを見ていると、
「えびね、項のあたり、もっとしっかり洗いな?」
「ん」
返事をしながら、何故か頭頂部をゴシゴシ。
「ん……?」
でもまぁ、洗い方って、自分の中で順番が決まっている人って多いじゃないですか。
私は、えびねが順番に、頭頂部→側頭部→後頭部→項と移動するのかと見守り……。
アレ?
流しちゃった。
「あの〜、えびねサン?もしかしてつむじと項、間違ってない?」
「え、項ってドコ?」
「え、ココ、この首の後ろの……」
「あぁ!ココが項か〜」
そうか……、9歳は、項とつむじの違いが分からないのか……(いや、えびねただけかも?)。
さて、湯船に浸かって相談タイム。
「お父さん、最近、日焼けして辛いって言ってたから、前に家で使ってた、緑のジェルみたいなの良いと思う」
「えびねは、良く観察しているね、良いと思う。アロエジェルね?目の周りにも使える、良い日焼け止めもつけようか」
「決定!」
結構早く決まったな〜。
えびねが意外とお父さんを観察していて、必要そうな物を想像できたからだな〜。
「じゃあ、プレゼントは、高級日焼け止めとアロマジェルね!」
「アロマジェル……?」
アロマジェルと言ったらコレ
「そうね!」
「えびね、あればアロエな?」
「アロエ……」
9歳児、アロエ知らない疑惑。
物自体を知らないと、言葉もキチンと覚えられないカモ。
近々アロエヨーグルト買いに行こう、散歩してそこらに植わってるアロエを教えよう。
娘が知らないことを知らない親、ヤバいな……と、ちょっと反省した出来事でした。