3人称単数現在形がみだし語になっている例 はいる
「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
「вкладывается」(vkladyvaetsya) 「挿入される」 『いらる』
「влагается」(vlagaetsya) 「入れられる」 『いらる』
「вливается」(vlivaetsya) 「流れ入る」 『いる』
「втыкается」(vtykaetsya) 「貫き入る」 『いる』
どれも3人称形で、どれも「外から中へ」という意味の接辞「в」(v)がついていて、どれも再帰・うけみの接辞「ся」(sya)がついている。
ごんざの訳語の『いらる』は「うけみ」を意識したいい方で、『いる』はふつうの自動詞なんだろう。
何がどこに「はいる」のか、よくわからないけれど、ふしぎなことに「でる」という意味の動詞で3人称形のものはみあたらない。
ロシアというところは、いろいろなものが「自然に」(神の意志で)はいってくるけれど、意識してださないかぎり「自然に」(神の意志で)でていくことはないらしい。