☆前回の後付日記☆ 16日 iPhoneのロックを外して貰った

まさかこんなに早く逝ってしまうとは…

17日は、朝からいざという時に
慌てないように葬儀の事とか、
色々と聞いたり調べたりするつもりでした

そんは矢先に
病院からの電話

容体が変わったので
至急来て下さい!

何時に来られますか?

えっ~嘘!

まさか、嘘でしょ!

どんなに急いでも、
1時間半位かかりますが、
急いで向かいます

と、返事をして

普通は、
こういうことを2~3回位あるよね
って、動揺を落ち着け

義弟と母に電話

大丈夫だと思うけど……

母に電話したら
一緒に行くとの事。

慌てて身支度してタクシーを呼んで
実家経由で最寄りの駅へ
電車に乗りかえ、
病院までタクシーで向かった

その間にも2回、まだですか!
の電話が入る

これは現実なのか……

2日前に、不貞を聞いて、
心の整理もついていない

まだ、なんの準備も用意もしていない
 
人って…
夜中や朝方に亡くなる人が多いんだよね、
勝手に思い込んでいた
婚約者も父も夜中だった……

だから奇跡の復活!
絶対に、大丈夫と思っていた

着いたら、病室ではなく
ナースステーションの後ろの 
集中治療室にいた

看護師さんが数人
真冬だと言うのに団扇で
旦那を扇いでいた。

早朝から思わしくなく……と言われた

だったら、
もっと早く連絡くれたら……
と、思ったけど
看護師さんも大丈夫だと
思っていたのだと思う
 
旦那に声をかけた、わかる?

うん!

ババ(母)も来たよ

うん!

頑張って

ダメ

ババは?

母を探して、
ありがとうって、
声にならない声で言った

義弟が、来るから待って

ダメ

団扇の事を扇風機って言って……

こんなやり取りをしていても、
私は大丈夫だと思っていた

現実を受け入れる事が出来ないまま

旦那は旅立った


義弟がギリギリ間に合った

気が付いたら、
心電図がフラットになっていて

手を揺すっているから
動いているだけ。

本当にフラットになった時間は、
診断書の時間よりも
15分は早かったと思うのです。
担当の先生が、気を遣ってくれました。

そうこうしているうちに
妹も到着

旦那に口止めされていた
女の話を3人にぶちまけた。

ここで、
胸に秘める事が出来たなら
格好良かったのだけど…
もう、いっぱいいっぱいでした

闘病生活7年を超え、
旦那の事を覚えていてくれてる
看護師さんもいてお声掛け頂いたり…

浴衣を買ってくるように言われて、
売店まで私が、買いに行く…
 
今、思えば…
何で頼まなかったのか?

察して欲しいって、
気持ちがあったと思う

なんでも一人でやらなけばの人でした

身体を綺麗に身支度して貰っている間に、病室を片付け霊安室へ

抗がん剤の針を抜くために
度々来ていた救急外来が見えた。

あ~もう来なくても良くなっちゃった…

仏様になった旦那は、
全て優先され頭をさげられる
あっという間に移動が完了しました


霊安室って……
真っ暗な地下室(以前、婚約者が霊安室へ
移動した時の)イメージで、
寂しいところなんだろうな…って
覚悟していましたが


実際の霊安室は、
新築の1階の明るい部屋でした

かなり、安堵しました



先生方、看護師さん、
福祉相談室の担当の方も
お別れに来てくださいました


私、喪主になっちゃった…
しっかりしないと。


ここから葬儀屋さんを決めると
言うことになる

もう、
悲しみで憔悴の中に入りたいけど、
そんな時間はない。

病院へ出入りしている業者さんへ
丸投げでお願いすれば楽だと思います
我が家には、お金が無かったので

相談に乗ってくださる方に
真っ先に電話をして、
いくつかの業者を聞いた

お身内で決めてくださいと言われても
身内は私の家族だけ。
旦那のご両親はいないし、
親戚づきあいもない。

私が、決めるしかない。

電話の対応の良いところで、
私の希望を聞いてくれそうな所を
探しました……
と、言うよりも結果、
探して貰った所へ連絡した

もう、ある程度話が通っていて
業者さんが
色々と対応してくださると言う
言葉を信じて決めた

お迎え待ち

その間も、電話連絡に
手続きやらで、
パニック状態、キレそうな気持ちを
抑えるのに必死でした

いつも旦那が支えてくれていた

父の時も、
母は、何も考えられない憔悴していて
子供の家族それぞれが支えた。

私は、凄く孤独だった

女の事は、頭にはあったけど
そんな事を考える余裕は全くなく
純粋に悲しみの中すすんでいきました

そして、
病院を後にする前に

看護師さんから

奥さんと間違えて、
その方ではない看護師さんの
頬を撫でていたのよと聞きました


そうなんだ……って、

素直に嬉しい反面、

ちょっと待てよ

女と間違えていたんじゃないの?

って、疑う気持ちが同居していた



そして、

亡くなってから5時間近く

沢山の看護師さんに見送られながら

葬儀屋さんへ向かった