母の子宮に着床した瞬間から

僕らは老い始めている

そして

いつも心のどこかで

次の着床の夢を見る

子宮の中の暗い子守唄の夢を


夏を身籠ったこころは今

繭の中にいる

この雨の季節も

子宮の中の楽園だと思えば

きっと

なんてね


でも雨

僕は物語を想う

それはたぶん君に関したナニカ

おそらくは優しいsomething


だって

夏はいつも最後の夏で

恋はいつも

最後の恋で


うん

喋り過ぎた次の朝の

軽い自己嫌悪ならここにある


やっぱり寡黙な歌い人がいいのだけど

ちょっと無理な夜もあったのだろう


息絶えた朝の

最後の沈黙で何が語れるだろう

愛についてのナニカか

しあわせについてのナニカか


あんなに喋り倒したのに

何も覚えちゃいないから


新しい僕を始めよう

同じような場所で

似たような泣きまねを垂れ流す

愛を乞うだけの三文詩人


ダメだな


黙り方がわからないや


言葉の終わり方がわからない


そういう時は

無理矢理終わr!