今までだって

ほぼ無限の時間はあった訳で

どんな技術的修練なんて

無限の時間を使い放題なら

ホントはかなり身になるはずなのに

残り時間を数えられる段階に入った途端に

なんか情けなくなったり

悔しくなったりする

それでもコツコツと自分を熟成させるべく

繰り返していくしかなくて

果たしてこの命は

熟成なんてするのかさえわからないけど

それはもう

祈りみたいなものだね

ほんとは知っているんだ

すべては魂の光の強さなんだってこと

装飾音符が増えたって

なんら変わらないものが歴然としてそこにあって

どうすれば光れるのかなんて

誰も知らなくて

聞くなんて愚かでしかなく

だから本質の周りをただ

もがいているだけなんだ


絶対的なひとつの

光でありたいと願ってしまう


それはたぶん

不安定な存在としての土台にあることも

もちろん知っている

才能とか特別な色とか光とか

関係なく

無制限で無防備な

愛されることが当たり前なのだという確信が

根本的に欠乏しているのだ

どうしようもないのだ


そのままの僕の醜さに怯えて

でもそのままを曝け出す痛みを

至上の快楽として求めてしまう心臓を

もう

うらむなんて

しても無駄だって

諦めている


けどね


まだかろうじて朝だと言い張れるこの時間に

不細工なすっぴんを晒したいんだ


全部嘘だとしても

全部愛して欲しいんだって