発情を共有できても

哀しみのシェアは出来るはずもない

僕らの


痛みに共振し得ても

素直な求愛に落ちることのない

僕らの


そんな世界をシェイクして

馬鹿みたいな夢を笑いながら


すべてがすごくシンプルな

名前の付かないたった

ひとつに集約される


そんな明日に


うん


やっぱり発情してしまうんだ


還暦過ぎの青二才か

いいじゃないか


あんたの明日のメシを

横取りする訳じゃない



発情の共振が愛と呼ばれる

シンプルな明日が欲しいと

ちょっと思う


煩悩にまみれた猫背な背中さ


気にしないでよ


さて!