悪い癖なんだけど

普通のコミュニケーションの中で

短詩的フレーズを入れてしまうことがある

え?っていう反応をされて終わる

仕方ないって思うし

やること自体が間違ってると知っている

詩情は日常に共存できない

ホントは暖気していたら解して

ニヤッと返詩的反応だってできる魂は

そこそこいるんだと思う

でも詩情スイッチは切られてしまう

多分 日常では邪魔になってしまうんだと思う

だから詩人は絶滅危惧種に追い詰められてしまったのだ

そして思う

言外に詩情を振り撒こうと

後ろ姿に詩を 詩人を描こうと

反射神経の駄洒落に飛び切りのアイシテルを込めてしまおうと


みんなきっと泣きたいんだ

みんなホントに笑いたいんだと思う

美しくて残酷な物語が好きなんだ

月を誰かと一緒に見上げたいし

夕暮れの落ちていく速さを

体温で伝え合いたいんだ


少し変で 

でも害はないくらいの

滑稽なジジイがいい

物笑いの詩人で

いいかなって

思うよ



まだパンツは履いてないけど