光が

 その属性たる浮力で

世界に浮かび

 世界を浮き上がらせていく


窒息の宇宙から

 静寂のストリングスを奏で初めている


三度を抜いたハーモニーに

 願望としての四度が

少しだけ混じっているのがわかる


クレッシェンドで

 そう

愛欲を前にお預けを食らった

僕らが

絶対に待ち切れないくらい

我慢強く

静寂から絶叫へと繋がる滑らかな

そのクレッシェンドの後に

1ミリの閃光の太陽が今日を歌い始める


冬の朝の

 名もない物語を

スケッチブックにしまう


そんな僕の朝

 君が足りないだけの僕の朝だよ