君のいた部屋で呑むビール

真夜中

尿意に目覚め

カワヤまでの途中の君の部屋を覗く

子供のようによく眠っている

僕は布団を直すでもなく

頭を撫でるでもなく通り過ぎていた

その刹那が宝物だったのだと

僕らはいつも気付けないのだ


自分の親だけは死なない

そんな風に思ってしまうって

誰かが言っていたな


沢山話して

沢山触れていたかった


その日への予行演習みたいだね


うん


だって

大好きなんだ


今度の面会の時

言おうっと


かなり恥ずかしいね