今回はお寄せいただいたお悩みにお答えします。
テーマは
「話を取って自分の話ばかりする人への対処法」
【ご相談内容】
私の父は、私が話をしていると
すぐに話を自分のほうに持っていって
自分の話を始めてしまいます。
昔は
「どうして私の話を聞いてくれないの?」と思っていましたが
今は
「父は承認欲求が強く、心が幼いのかな」
と思うようになりました。
今はそこまで困ってはいませんが
こういった人の心理や対処法を教えていただければ嬉しいです。
例えば、友人同士の会話でも
一人が話し終えると
別の人がまったく関係ない話を突然始める…
そんな会話のキャッチボールが成立していないケースは意外と多くあります。
しかし
全員がその状況を楽しんでいるなら
問題にはなりません。
問題になるのは
「話を聞いてほしい人」と
「話をしたい人」が
ズレている場合です。
「話を取る」という行動の背後にある心理
まず、このような行動をしてしまう人の心理について考えましょう。
お父さんのように
人の話を取って自分の話をしてしまう人は
無意識に
「自分が注目されたい」
「自分の話を聞いてほしい」
といった欲求が強くなっています。
これは
自己中心的な心の表れ
でもあります。
彼らは他者の立場や感情に配慮するよりも
自分の気持ちが優先されてしまうのです。
私たちが普段行っているコミュニケーションでは
相手の話をしっかりと聞き
共感や反応を示すことが重要です。
もし、話を遮られたり、関係ない話をされると
相手は自分の気持ちや意見が無視されたと感じることになります。
では、こういった人と
どのように接するべきなのでしょうか?
(1) 理解することが大切
まず第一に、相手の行動が無意識であることを理解することが大切です。
お父さんの場合
自分の話をしていることが相手にどう影響を与えるかをあまり意識していない可能性があります。
そのため
「あなたの話をしっかりと聞いているよ」
という態度で接することで
少しずつ改善していくことが期待できます。
(2) 穏やかに指摘する
次に、必要であれば
穏やかに指摘をすることも一つの方法です。
「今、私の話をしていたんだけど、ちょっと聞いてほしい」
と、相手に伝えることで、気づかせることができるかもしれません。
この際、攻撃的に伝えず
冷静に話すことが重要です。
(3) 自分の感情を伝える
「私の話を聞いてほしい」という
気持ちを率直に伝えることも大切です。
人は、自分がどう感じているかを知らないと
改善することが難しい場合があります。
自分の感情をしっかり伝え
「話を聞いてもらえるとうれしい」
といった言葉で、相手に伝えましょう。
自己中心性
このような行動の背景には
「自己中心性」が関わっている場合があります。
心理学的に「自己中心性」とは
物事を自分の視点だけで見る心の特徴のことです。
これは、特に発達段階において
子どもに見られる特徴で
自分の視点だけが全てだと感じてしまうことがあります。
この自己中心性を理解することで
相手がどうしてそのような行動を取るのかが少し見えてくるかもしれません。
人の話を取って自分の話をしてしまう人に対しては
まず理解することが大切です。
相手の心の中にある
自己中心性や証人欲求を理解した上で
穏やかに伝え合うことで
少しずつコミュニケーションを改善していくことができるでしょう。
もしあなたがこのような行動に悩んでいるのであれば
まずは相手の心情に寄り添いながら
自分の気持ちもしっかりと伝えていきましょう。
理解とコミュニケーションが進むことで
より良い関係を築いていけるはずです。
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