私が提供しているサービスは「セラピー」や「セラピスト養成講座」ですから、セラピーを受けようという方は悩みの解決を、講座を受けようという方はセラピストになるなり何なり、何らかの変化を求めて受講されるわけです。
どころが、驚くことに、
実に多くの方が、
「変化したくない」
と訴えていることに気づきます。
別の人が、ではありません。
同じ人が、です。
つまり、
「変化したい」
とおっしゃる人が、
同時に
「変化したくない」
と訴えているのてす。
「変化したい」は意識の叫びで、
「変化したくない」は潜在意識の叫びかもしれません。
口では「変化したい」と言い、
行動は「変化したくない」を示します。
「変化したくない」ことを示す行動にはいくつかありますが、
一つ目は「理由探し」です。
今の自分の悩みの理由を探し、見つけると同時に「だから私はこうなんだ」と納得する。
ここで留まり、先に進まなくなるとき、私たちは変化することが出来ません。
「何か」(探し当てた理由)のせいにし、そこに留まる様はまるで、
大手を振って現状に滞在する許可証を手に入れたかのようです。
例えばそれは、「親の育て方」だったり、「誰かの言動」だったり、「過去に自分の身に起きたトラウマ的な出来事」だったりします。
私のセラピーでは、過去を探ることはしますが、それは理由をそこに見つけて納得するためではなく、そこに囚われている状態から脱して先に進むためです。
囚われがあるかどうかは、そこに「悪者がいるかどうか?」で見当をつけることができます。(あくまでもその人の心象風景の中に、です)
「悪者」がいないと、「○○のせい」に出来ませんから。
以前からよく言っていることですが、例えばインナーチャイルドセラピーが中途半端に終わっている時、
心の奥底では「親が悪者」になっていたりすることが珍しくありません。(残念ながら)
これはまだ道半ばであり、そこに囚われが残っています。
「変化したくない」ことを示す行動の二つ目は、
不平不満を言い続けること、です。
現状への不満は変化への起爆剤になりますが、
それは不満を解消するための行動に繋げたときの話であり、
それをしないで不平不満を言い続ける時、それは私たちを現状に繋ぎ止めます。
この時のサインは次のようなものです。
「今までずっとこうだったから・・・」
「起きたことは変えられないから・・・」
「変われるような気がしません」
「どうしたら変われるのか分かりません」
「諦めの気持ちが強いです」
これらは全て、
「変わる」ことより「変わらない」ことを選んでいるのです。
ここで必要なことは
「どうしたら変われるのか」は分からなくて良いから、ただ「変わる」と決めることです。
それでもね、前述のような言葉で尻込みをしながらも、本当は諦めてはいないのですよね。
だって、だから今私の前にいる。
本当に諦めていたら、ここにセラピー受けに来ていないと思うのですよ。
だから私は、その方が口では何と言おうとも、諦めない。
その方が本当に自分を諦めて、
この場からいなくなるまでは。
いつもそう思っています。
大切なのは自分を諦めないこと。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。
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